いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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いままでで一番通った店は、居酒屋だと思う。これは紛れがない。
それが一ヶ月に十日の飲酒。辛か~。 休肝日の過ごし方ってむつかしい。それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。う~ん、こちらは実感だなぁ。
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タグ:ゆっくりとまったりと ( 864 ) タグの人気記事

花散策

 今年は、ハクモクレンをあまり見なかった。
目の隅には入ってくるけれど、凝視はしなかった。
まあ、折々の花は、意識して凝視するようなものではないのかもしれない。
あっ、今年も咲いた。きれいだけれど、もうそんな季節か。。。って方が、自然だ。

 仕事部屋に行くとき、すこし時間があったので、遠い方の道を歩く。
あちこちで、桜を見る。
住まいの集合住宅を出て、すぐの神社に二本聳えるようにして、咲く。

交差点で、信号待ちしていると、神社の向かいの高校でも、咲く。

コンビニを通り越して、小学校にかかる前の住宅にも桜があり、小学校の正門には、何本もの桜がある。
一本、二本と数えていたのだけれど、さすがに面倒くさくなる。

 元来、桜には関心が薄いほうだ。
それって、己がさみしい人生を象徴しているような気がする。
いや、お花見デイトとか、臆面なくイチャイチャしたバカップルをイメージしているわけではない。
桜は異性とみて、来年もまた一緒に見れるとよいなあといった、ちょぴり感傷的で、あわあわとした静かな佇まいで見てみたいものだ。

 県立劇場では、コブシが整枝したせいか、花つきが遅い。
どこかで、北海道では、コブシを四季桜と言っている聞いたことがある。
たぶん、桜は5月にならないと、咲かないからだろう。
我が地では、はじめて、桜がコブシより、先行して咲くのを見た。

 過ぐる日、会社の友人たちから、蘇芳桜をお祝いにいただいたのを、歩きながら思い出した。
なんだか、ハナズオウに似ているなと思った。
地植えして咲いたら、やはり、やっぱ、ハナズオウだった。
赤紫の花が蝟集して咲く。
少々、ケバイ。プレゼントしてもらったのに、すまない。

 あれから、30年近くたつ。
自宅まで樹木を運んでくれた後輩は、ボクがこの地に移ってから、すぐに結婚し、間もなく亡くなられたと聞く。合掌。
ボクにも、たいしたことなどないけれど、いろんなことがあった。
守谷の庭に植えたハナズオウは、相変わらず、ケバイ花を咲かせているのだろうか。

 帰り道、突然、強風がビューッと唸り、住宅のオカメザクラの若木の枝が、柳のようにしなった。

↓弘田三枝子さんでは気に入らなくて、中二の時に、下井草のレコード屋さんで買った。



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by nonoyamasadao | 2018-03-20 15:56 | 雑文 | Comments(0)

映画と私

  数年前に、45年ぶりくらいの高校の同窓会に行くと、辛うじて面影をとどめた仲間たちの一人から、「勉強ができなかったね」とからかわれた。
今になって、そんなことを言わなくてもいいのになあ。。。と思う。
でも、よっぽど、印象深かったのだろう。まあ、事実だから仕方ない。
本当は、できなかったのではなく、勉強しなかっただけさと、うつむいて、心の中で嘯く。
みながみな、ボクが映画狂だったという。
そうだったかな。

 ボクにとって、映画は、ある意味で、背徳の行為だった。
高校に行くふりをして、サボって、吉祥寺のオデオン座の洋画の三本立てや、小金井名画座で、渥美マリさんのでんきくらげシリーズや、帯盛迪彦監督の高校生番長などの性典ものなどに、見入っていた。

 映画の事始めは、怪獣映画か、東映時代劇だと思う。
その後で、『用心棒』や『椿三十郎』の黒澤時代劇に、魅了された。
左手の逆手斬りに痺れた。
そうだった。
逆手斬りは、勝新太郎さんの座頭市ではなかった。
三船敏郎さんの方が、圧倒的なスピード感とダイナミズムがあった。
 自宅の庭の竹林で、竹林相手に、三船さんを真似て一人チャンバラをよくした。
な~んて、さみしい子供だったのだろう。

 亡父が時代劇好きだったから、『新吾十番勝負』などもよく見た。
今、思い返すと、10番勝負、20番勝負と進む勝ち抜き合戦だから、マンガの横山光輝さんの『伊賀の影丸』などと、同じ趣向だった。
もっとも、そのころは、山田風太郎さんなど知らず、『甲賀忍法帖』のイタダキだなんて、思いもしなかった。

 小説は、源氏鶏太さん、石坂洋次郎さんの文庫本は全部読んで、中学後半では、松本清張さんや黒岩重吾さんばかりを、新刊本や文庫本で読んだ。
たぶん、源氏鶏太さんや石坂文学だと、順列組み合わせのような青春群像の恋愛コメディーが、好きだったのだと思う。
黒岩重吾さんとなると、ニヒルな一匹オオカミのハードボイルドな生き様と、蠱惑的な女性との性愛という風俗小説的な読み方をしていた。

 映画を本格的に好きになったのは、フランス・ヌーベルバーグの『墓に唾をかけろ』からだった。
ボリス・ヴィアンが、別名で書いたハードボイルド小説が原作だったのは、ずっと後で知った。
ブルースがバックに流れる復讐映画だったけれど、青春バイオレンスといってよく、エロスも強烈だった。
今、思うと、『太陽の季節』や『狂った果実』と同じで、乾いた感傷があった。
『太陽の季節』は、この映画のあと数年後に、読んだ。

 『霧の中の男』という、濃霧の中を人影がうごめく、なにやら文学的な映画が好きだった。
これも、実は、石原慎太郎さんの原作だと、ずっと、後になって知った。
この映画で、蔵原惟繕監督の名前を知った。

 今年そうそうに、夏木陽介さんが亡くなられた。
なにをかくそう、夏木陽介さんの大ファンだった。
東宝女優では、星由里子さんのファンで、デビュー作品からみていた。
若大将シリーズの澄子さん役よりも、恩地日出夫監督の『若い狼』の夏木陽介さんと星由里子さんのツーショットがよかった。
夏木陽介さんの帰りを安アパートで、小鳥相手に待っている星由里子さんの姿には、フランス映画の味わいがあった。
この映画のキスシーンは長かったし、谷口千吉監督の『やま猫作戦』では、星さんは幼い中国少女だったが、ここでもキスシーンがあって、子供心に、夏木さんが羨ましかった。

 こう見てくると、ボクは、西部劇やサスペンス映画、チャンバラ、ミュージカルなどから、映画好きになったのではなかったのがよくわかる。
きっと、砂を噛むような青春の空白を、映画や小説のなかの青春で、埋めていたのではないか。

 数多くの映画との出会いでは、出会っても、気にも留めず、見ることもなくすれ違うはずだったのが、時間つぶしで、たまたま観たものが多い。
そのほとんどは、忘れてしまっている。
人は駄作と言っても、自分の中には、妙に色濃く記憶に残る作品がある。
その時の状況や、気分にもよるのだろう。
でも、きっと、そこには、何らかのルールのようなものがあって、偶然ではなく、必然としてめぐり会い、記憶に残ったような気がしないでもない。


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by nonoyamasadao | 2018-02-17 14:24 | 洗練コメディー映画 | Comments(0)

土曜日のタクシー

  昨日の土曜日は、午前中は雨降りで、午後は曇りだった。
夕方近くなって、用事で、タクシーに乗る。
ん?めずらしく渋滞する。
この地の渋滞は、東京のように、ばたっと止まって動かないなんてことは、先ず、なかった。
昨日は、橋のあたりで、バタリと止まる。
市電だけが、がたんごとんと動く。
一軒だけになったデパートで、うまいもの市と駅弁フェアと、バレンタインで賑わうので、渋滞になるのだと、運転手さんから聞く。

 フム、どれもこれも、ぜんぜん関係なくて、かすりもしない。
歩いた方が早いかも。。。とか思う。
まあ、そんなに急ぐことなど何もない。
信号が青になる。
けれど、車は進まないし、隣の車線のバスもうごかない。
日が暮れそうになり、市電はさっきより、お客を増やして、ゆるやかに過ぎて行く。

 窓から、外を漠然と見ていると、マスクをした女性が多い。
髪が揺れているから、風が吹いているのだろう。
そっか、ことしは、インフルが流行っているのだなと、あらためて思う。

 あっ、シートベルトをするのを、忘れていた。
渋滞しているから関係ないけれど、しないと癖になるから、シートベルトをつける。
やっぱ、身体を締めるのは、どうしても好きになれない。

 することがないので、黒糖飴を食べる。
手持ちのペットボトルから、ぬるい茶を飲み、そろそろ、入試の季節だなと思う。
それが終わると、冬も終わって、卒業式か。

 今年は、ウメ、モクレン、コブシの花を楽しもう。
ウメは、そろそろかもしれない。
家の近所は、だいぶ、様変わりしてしまった。
夏に楽しんだ、紅と白のサルスベリのトンネルは、なくなって久しい。
白いサルスベリのアパートは、新しいマンション風の建物になった。
紅いサルスベリの住宅は、主がいなくなり、家屋が壊されても、サルスベリだけ残っていた。
今はそれもなくなり、駐車場になった。

 タクシーが動き出す。
セピア色の景色が、すこし、明るんだ。

 ああ、ことしも、春が来るんだな。
雲間から夕焼けが、すこしだけ、西の空に残った。


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by nonoyamasadao | 2018-02-11 14:29 | 雑文 | Comments(0)

風花

 毎日が、寒い。
さむいではなく、さぶい。さぶいの方が、なんとなく、冷え冷えした感じがする。
と思って、外を見ると、風花が舞っている。

 風花は、晴れているのに、風が立ち、ちらちらと花びらの雪が舞うさまをいうのだろう。
美しい日本語だ。
まあ、狸の嫁入りっていうよりは、ロマンティックである。

 今年は、寒いからか、じっと我慢していた、自宅の酒量が、2倍になる。
その分、休肝日も2倍に増やしているけれど、この11年間の努力が、水泡に帰しそうだ。
ここは踏みとどまって、また、ストイックに飲むようにしよう。

 何がいけないのかというと、どうも、炬燵がいけない。
昨日など、カニ鍋のできそこないの野菜鍋で、ビールと日本酒を飲んだ。
ここまでで、やめれば問題ない。

 そのあと、リビングに広げた炬燵に入る。
炬燵の上には、水性ペン、爪切り、エンピツ、電気ヒゲソリ、文庫本、メガネ、体温計、腕時計、ケイタイ、モバイルノートpc、テレビのリモコン、くしなどあって、これが妙に落ち着く。
テレビや、DVDなど、ぼんやりとみていると、まあ、当然、飽きてくる。

 しょうがないなあと、ミカンなどむく。
炬燵の中に猫でもいたら、退屈じゃないのなあ。。とか考えていると、退屈の限界に達する。
もう、いけません。エーイ、また、飲んじゃおってなる。

 てなことで、1合半徳利の熱燗で、シソコンブとか、きんぴらレンコン、ゴーダチーズで、飲んでしまう。
う~ん、極楽極楽、至福の時間が、ゆっくり、まったりと過ぎていく。

 いけませんね。立て直さなくっちゃ。



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by nonoyamasadao | 2018-02-05 15:30 | 雑文 | Comments(0)

キラキラ音楽

 大つごもり、元旦とたくさん飲酒したので、1月2日から9日連続の休肝日にする。
一年の計は、元旦にありだ。
今年の目標は、「フルフワでまいろう」と、「休肝日を大切に」にした。
ユルフワの意味は、リラックスして、何事も柳に風と、ふんわり、ふんわりと、優雅にやり過ごしたいという願望から来ている。
さっそく、イヤな出来事が起きたが、いや、気にしない、気にしない、のユルフワ路線で日々あわあわと、暮らしたい。
果たして、できるっかな。

 ネット検索すると、当節の女子を語るときにも、2つのユルフワのタイプがあるみたいだ。
1つは、イチゴショート系の、いかにも異性にモテそうなタイプだそうで、もう1つは、モンブラン系の、ナチュラルなタイプだそうだ。
だとすれば、我が青春は、前者には、かすりもしなかった。

 ボクはケーキは嫌いである。
けれど、昔々、ケーキを食べたことはある。
子供の頃に、荻窪にあった坂井屋(だったと思う)から、まだ若かった母が、買ってきたからだ。
東郷青児の幻想的な、子供心にも美しい洋風女性の絵が包装紙だった。

 食したのは、いつもモンブランだが、ショートケーキのほうが、じつは、好きだった気がする。
わずかな女性交遊では、モンブラン系しか、縁がなかった。
そう、男性の視線を意識した女性には、とてつもなく抵抗があって、でも、じつは、ショートケーキ系女性に、憧れていたのだ。
当然、手も足も出ない。
フ~ム、新年早々、我が逆説的、屈折した若かりし日を今更、公式に語ってどうする?

 でも、イチゴショート系女子は、今風に言えば、キラキラッとした感じがある。

 ケーキを食したころは、ララミー牧場が、小学校では人気だった。
ロバートフラーの印象はほとんど残っていないけれど、馬に乗った二人が登場するクレジットタイトルが流れるシーンだけは、覚えている。
なによりも鮮烈に記憶しているのは、ビールがコップから、ドボドボと溢れ、淀川長治さんが登場する西部こぼれ話である。
日曜ロードショーの前だった。

 音楽で、キラキラって何だろうと考えたら、『スタンド・バイ・ミー』の挿入歌のロリポップが思い浮かんだ。
な~んか、白黒映画にカラーの逆光線のハレーションが線路づたいに、きらめいた様に錯覚したのだった。

 本当は、伊東ゆかりさんが11才の時に(1958年)歌ったlollipop(ラリポップ)が、聴きたかった。


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by nonoyamasadao | 2018-01-20 18:25 | 雑文 | Comments(0)

年賀状

  年末に、クリスマス会と、13年ぶりくらいの年少の仲間と忘年会をした。
ちょっとうれしい気分になって、ここのところ、家に引きこもっている。

 郵便振替と年賀状を出しに、郵便局に行く。
寒い。
ボッコ、ボコの着ぶくれだから、体がかなり重い。
はたから見たら、ものすごくカッコ悪いだろうなと思いながら、トボトボ歩く。
べつに、ウツになったのではない。

 ん?あれっ、払込書が見つからない。
どこかに、落としたのかしら。
まっ、いっか。

 仕方ないので、年賀状だけ、赤いポストへ投函する。
年賀状の枚数が少ないので、少しの時間差の後で、ポソという音がした。
数年前までは、ポトだったのになあ。
すこし、さみしい。

 スーパーに行く。
しめ飾り、蒲鉾、冷凍カニなど買いこむ。
 最近、アメに凝っている。
のどアメ、沖縄黒糖アメ、サイダー果物風味アメなど、買いこむ。
タバコをやめて、もう11年になる。
なぜに今、アメなのか。
口さみしいからだろうが、こんなことじゃ、糖尿病になるかもしれない。
アメごときで、糖尿病は引き合わないので、すこし、控えようと、誓う。

 帰宅すると、消し忘れの暖房の風で、リビングのポインセチアがそよそよと揺れてた。


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by nonoyamasadao | 2017-12-30 11:23 | 雑文 | Comments(0)

年の瀬

  年賀状をまだ、書いていない。
一言そえるのは、どうしよう。
定年まで、あと3年になります。。。とかじゃ、どうもぱっとしない。

 来年の目標を考える。
だったら、腹筋を鍛える、少し、早めに歩こうかな。
昨日、こたつに足を突っ込んだとき、おなかがポコッと出てるのを、今になって、気づいたからだ。

 毎日、5000歩くらいは、歩いてはいるけれど、だらけきって歩いてる。
時々、鬼のような必死の形相で早歩きする、ボクより年長者がいるけれど、あれって、かえって、体によくないような気がする。

 年末年始にみる映画を探してて、新海誠さんと細田守さんのDVDを買ってしまった。
そう、今年になって、遥か年少の友人たちから、アニメの面白さを教わった。

 大みそかと元旦だけは、しこたま、お酒を飲もうと思う。
その後は、9日間、休肝日にしよう。
もともと意志薄弱なのが、さらに弱くなり、誘惑に抵抗することなく、従うことになった。こりゃ、イカンですよ。
亡父は、ボクが享楽的なタイプだと、嘆いていたようだ。
 フム、最初が肝心だ。不退転の決意である。さて、どうなるか。

 今年は、脳ドックでひっかかり、心電図でひっかかり、どちらも怖い思いをして、再検査して、問題なかった。
先ずは、よかった、よかった。

 クリスマスに、遥か年少の友人たちから、ポール・スミスの高価そうなハンチングを頂く。
彼らの来年が平和で、シアワセであることを祈ろう。

 大みそかの晩は、やっぱ、カニ鍋にしようと思う。
矢田亜希子さんがドラマの中で、カニの入らない鍋は、鍋じゃないと言っていたのを思い出した。


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by nonoyamasadao | 2017-12-27 11:42 | 雑文 | Comments(0)

理想と現実の間

  最近、仕事の帰りに、いつもスーパーへ行く。
食い物には、際立って意地汚いので、お総菜売り場にはよく行ってた。
たまに、贅沢して、百貨店のお惣菜の売り場にも行く。
この間、おうつくしい売り子のお嬢さんに、注文した後に、今日は、ニラ餃子は、よろしいのですか?と問われる。
あらっ、ボクをおぼえてたんですか。
その後、二つあって、ほとんど行かない側のお刺身の売り場に行くと、これまた、おうつくしいおねえさんが、いつもどうもと頭を下げる。

 う〜ん、なんかねえ、人生に疲れて、たそがれたじいさんが、いつも買い物に来てて、不憫にうつるのかなあ。
熟年離婚かなにかで、奥さんに逃げられた孤独な老人っぽいのかなあ。
だったら、やだなあ。。。と、くよくよと悔やむ。
まあね、お愛想の挨拶って、考えればよいのでしょう。
自意識過剰と思うことにした。

 そーいえば、このところ、使い捨てカイロだの、食洗器の洗剤だの、燃えるゴミの袋だの、やけに所帯じみた買い物が増えた。

 我が夢に描いた人生の設計図では、今頃は、今日のように風花が舞う中、寒い〜寒い〜と言いながら、サザンカの生垣の剪定などする。
一仕事して、茶の間で、アップルティーか、八女茶でも啜り、まだ、年賀状にははやいな、などと思っていると、お隣から、お声がかかる。
お隣には、美人の料理研究家がお住まいで、なんと、都合のよいことに、なぜか独身なのだった。

 ちょっとだけ、希少品のビールか、日本酒をもって、いそいそと出掛ける。
夜の帳が降りたころ、おいとまして、今の季節だと、ジョージ・シートン監督の『三十四丁目の奇蹟』のDVDなど観る。
そ〜んな、理想の老後を過ごすはずだった。

 今年は、今のところ、インフルエンザに罹っていない。
ジジイのみなさん、インフルエンザの予防接種は、必ず、しましょうね。

 受験の神様の神社から来た来年のお守りを仏壇にのせ、亡父に、今年は、お墓参りに行けなかったことを詫びる。


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by nonoyamasadao | 2017-12-17 16:08 | 雑文 | Comments(2)

デイ・ドリーム・ビリーバー

  NTTドコモのCMが楽しくて、ゴヒイキである。
まあ、堤真一さんと高畑充希さんの絡みが、見どころだ。
ケバメに決めた、ボディコンのタイトスカートでブルゾンみつきが参上し、オフィスを闊歩するあたりから、連続性のあるこのCMは、どんどんエスカレートしていった。
どこまで行くのかしらと、思っていた。
案の定、CMのタブーである上司・部下の不倫関係の距離感の、エレベータ内の今のCMに至る。

 いいのかな。。。と思いながら、高畑充希さんのオーバーアクティヴな演技が面白い。ハマったかな。
アニメの『ひるね姫』の彼女が歌う主題歌の「デイ・ドリーム・ビリーバー」をyoutubeで聴きながら、う~ん、よい詞だなあと思う。

 モンキーズの『ザ・モンキーズ』は、そう、高校2年生の冬だった。TBSテレビで、見た。
「デイ・ドリーム・ビリーバー」も、リアルタイムのヒット曲で、ラジオでよく聴いた。
モンキーズは彗星のように現れて、あっという間に、流れ星のように漆黒の闇の中へ、その光点を消していった。

 「デイ・ドリーム・ビリーバー」と言えば、訳詞ではなく、独自の歌詞をつけた忌野清志郎さんを思い出す。
いつも、学生運動家か土木作業員のようないでたちで、日本語で歌っていた。
でも、当時は、およそ興味なかった。

 振り返ると、井上陽水さんの名盤だと思った『氷の世界』の「帰れない二人」の詞は、ボク的には退屈なだけの、同じアルバム内の小椋佳さんの「白い一日」と較べると、遥かに心に響いた。
なのに、清志郎さんとは、相性が相当悪かった。
「い・け・な・いルージュマジック」は、パンクファッションやエキセントリックな行動がどうにもダサク感じて、違和感だけが残った。
あざといなって、思った。

 当時、本社が千歳船橋にあって、地下室の会議室にプロジェクトチームとして、終日、蟄居していた。
お昼になると、2階にいるOLさんたちが、注文していた出前を、業務用のエレベーターに乗せて、地下まで下降させて、運ぶ操作をしてくれた。
そのプロジェクトチームのまじめな、メガネをかけた、とてもプログラミングに才能があった典型的な理系女子が、忌野清志郎さんの熱狂的なファンだった。
追っかけをしてて、本人曰く、ライブに行くと、人格が変わるほど、RCは弾けるのだという。あな、おそろしい。

 彼女が、自宅かどこかの庭で写した、くつろいだ和服姿の清志郎さんの写真を見せてくれた。
スナップでは、閑寂な空気が流れ、すこしはにかんだ清志郎さんの目に、かなしみの影を見つけた。
でも、鎌倉文士的佇まいだなと思った。
ああ、これが、彼の本性だなって思った。不思議なくらい、違和感はなかった。
けれど、彼の音楽性に魅力を感じなかったし、時は過ぎ、清志郎さんは逝った。

 たぶん、セブン・イレブンのCMのせいだろう。
彼の「デイ・ドリーム・ビリーバー」の詞の1部だけは、よ~く、記憶していた。
♪ずっと夢を見て 幸せだったな
♪僕は Day Dream Believer そんで
♪彼女はクイーン

 高畑充希さんのアニメのPVの「デイ・ドリーム・ビリーバー」は、清志郎さんのコピーだ。
じっくり、聴くと、ステキな詞で、けど、どこかさみしい詞だなあと思った。

 朝早めに、目覚ましが鳴って、ケンカしたり、仲直りしたりして暮らしてきた、別れた彼女を懐かしむ歌かなと思いつつ、じっくり聴いていると、どーも、違う。
まあ、ファンの人には、有名なのでしょうけど、清志郎さんの記事を読んで、ああ、そうなのかと得心がいった。
この彼女ってのは、彼の亡母への追慕の総称だった。
彼は、出生の秘密を、育ての親が亡くなってから、知ったという。
ならば、彼女が生みの親か、育ての親かは、どちらだっていい。
個人的には、まだ見ぬ、3才で死別した母のような、気がしないでもない。

 どちらにしても、ずっと夢を見て 幸せだったーーー夢信者には、変わらない。
う~ん、ちょっと、泣きそうになるようなグッとくるせつなさを、久しぶりに味わった。
清志郎さんに、合掌。

 願わくば、リアルタイムで、1度くらいは、ちゃんと聴いてみたかったな。NHKのSONGSとかでね。

 そろそろ、今年も12月なんですね。↓この女優さん、歌、うまいです。


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by nonoyamasadao | 2017-11-24 20:48 | 雑文 | Comments(0)

街中のパン屋さん

 秋の寒さらしきものと、インフルらしきもの到来の季節だ。
だが、我が 仕事に、大きな手直しが必要となった。ムム、辛い。
晩飯の買い出しをして、食後にテレビを見ながら、締め切りがあるので、深夜まで思い詰めて仕事をする。
この程度のことは、若い時なら、土曜から日曜にかけて完徹で、楽勝で、仕上げたのになあ。
そりゃ、疲れたけれど、日曜にはゆっくり寝て、月曜日には仕事を定時に終えて、夜は飲みに出掛けた。
でも、この仕事は、しばらく続くだろう。じつは、それもあり難き哉の心境もある。

 まあ、こんなことは、昔なら、いとも易々とやってのけたものだ。
ロートルになったんだなあ。
こうして文字にすると、己が限界が明瞭となり、なんだか、あらためて、さみしさが増してくる。
でも、幸せはささやかなるものをもって極上とする。。。のである。それが、大人さ。
だったら、まっ、いっか。

 我が地の街中に、他が店仕舞いしたために、一つだけになったデパートがある。
道路を挟んだ隣に、店に名前が横文字で書かれ、パンの家という日本語が添えられた看板のかかったパン屋さんがある。

 いかにも街角のこじんまりしたパン屋という風情である。
レンガ造りの縦枠と丸太を使った横の流れが調和した外装は都会的で、いかにも若い女性が好みそうだ。
『ユー・ガット・メール』のNYのアッパーウェストサイドのメグ・ライアンの経営する、小さな絵本専門店を思い出した。
そう、オサレな感じである。

 若い女性が好きそうだなどと書くと、わっ、若いという言葉に過剰反応されて、立ち往生した苦い記憶が蘇る。
まあ、いかにも、女性好みのパン屋さんだ。

 実際、老いも若きも入り乱れ、狭いお店は、女性だけでひしめく。
朝、昼、夕は、OLでイッパイだし、いついかなるときも、デパート帰りの人や、目抜き通りからも人は流れ込んでくるみたいだ。
そんな、ごく限られたスペースで、男一匹が女性群像にまじって割り込み、パンを探すのはまことに気恥ずかしい。
若い時だったら、卒倒しないまでも、立ちぐらみするか、パニック障害になっていたかもしれない。
いやあ、たくましくなったというべきか、破廉恥な人間になったというべきか。後者だろう。

 店の広さの割に、実にさまざまなパンがある。
しかも、みな美味だ。
甘い系のパンと、食事系のパンがほどよく、ミックスしてて、バケット系がさらに美味だ。
食事系のパンとは、焼きそばパンのような一般の発想と境界を画した、一捻りした、がっつり食べる系の総菜が詰まったサンドとかだ。

 でも、トングを使って、トレイにのせる心の余裕など、まったくない。
ささっと見つけ、わしづかみし、胸に抱きかかえて、レジへと駆け込む。
そして、脱兎のように、風の中を走って逃げ帰る。クリスマスの5週間前が(わかる人には分かる)近い。

 ほらね、三昧ブレッドを買い忘れた。


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by nonoyamasadao | 2017-10-29 11:43 | 雑文 | Comments(2)