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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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いままでで一番通った店は、居酒屋だと思う。これは紛れがない。
それが一ヶ月に十日の飲酒。辛か~。 休肝日の過ごし方ってむつかしい。それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。う~ん、こちらは実感だなぁ。
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ジョージー・ガール

 穴沢ジョージさんが、シーカーズのジュディのことを書いていて、50年近く昔のことを思い出した。

 大学2年になって、ミステリ同好会に入部した。
さっそく、映画通の同好会の2大巨頭の諍いに巻き込まれた。

 高校のとき、『ジョージー・ガール』を観た。
ヒロインは、リン・レッドグレーヴで、バネッサの妹さんだ。
ヒロインは彼氏いない歴がずっと続いて、他方、ルームメイトはモテモテ、ボーイフレンドをとっかえひっかえの我儘娘。
ところが、ある日、ルームメイトがご懐妊、さぁ、どうしよう、大騒ぎさ。。。というコメディーだった。
ルームメイトが若き日のシャーロット・ランプリングで、やっぱ、クール・ビューティでした。
けれど、後年の『評決』のアンニュイな感じや、『愛の嵐』のような変態的なエロスは、想像だにしなかった。
モノクロ映像で、ロンドンの街角が楽しかった。

 同じ、シルヴィオ・ナリツァーノ監督の『血と怒りの河』は、人種テーマを持ち込んだアクション西部劇だった。
開巻の群青色の空に真紅のスカーフが舞うシークエンスから、見入ってしまった。
川を挟んだ壮烈な銃撃戦、苦いラストと大ロングショットは今も、憶えている。

 ミステリ同好会の牢名主的存在の4年生と3年生の映画通は、ともに『血と怒りの河』の大絶賛は変わらずだが、『ジョージー・ガール』となると、その評価は真逆だった。

 3年の映画通から、シャーロット・ランプリングがピアノに寄りかかっているショットがよかったよねとか、ロンドンの公園や教会の映像美がよかったねと同意が求められた。
ボクはセリフがビビッドでよかったし、珠玉の映像でしたと、あいづちをうった。

 4年の牢名主の先輩は、「S(3年の映画通)は、『ジョージー・ガール』なんかを褒めるから、イモなんですよ。あんなのを褒めたら、ダメです。あなたも絶賛してると聞いたけど、本当はどうなのかしら?」と、真意を質された。
ボクは、たしかに『血と怒りの河』の原色主体の圧倒的な映像美には、ずいぶん劣るけれど、『ジョージー・ガール』は大好きです。
要は、”イモだけど、傑作です”と答えた。

 牢名主さんは一瞬、フ・ク・ザ・ツな表情を浮かべたが、破顔して、「イモだけど、傑作ねえ・・・・合わせ技ですな」と笑って言った。
ボクは、まあ、言葉の綾ですと、やり過ごした。

 以来、”イモだけど、傑作”というフレーズが独り歩きして伝わり、ボクの阿諛迎合が咎められた。
まあ、それは仕方ない。

 50年経った今、「イモだけど傑作」というのは、苦し紛れではあったけれど、あれはあれで、ある意味で適切であったな。。。と思う。

 今も、あの頃のことを思い出すと、モノクロで、すこしせわしないけれど、空気がさっぱりとしていた贅沢な時間が蘇ってくる。
それにしても、ずいぶん、時間が流れてしまったなあ。


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by nonoyamasadao | 2019-02-27 11:50 | 雑文 | Comments(2)

いいことあるっかな

 引っ越しした。
前の集合住宅から、近くの集合住宅へである。

 いつものスーパーの帰り道、細い小道から、中学生の女学生たちがぞろぞろと出てくる。
笑い声がにぎやかだ。
なんか、いいなあ。
抜け道のようである。

 そっか、この道はずっと、気になっていた。
一目惚れのような道だ。

 昭和30年代の荻窪。
小学校が終わると、抜け道を通って、いつも帰った。
塀と塀のわずかな隙間のようなところなど、好んで通った。
狭い路地を通ると、住宅の犬がわんと吠えた。

 女学生たちが出てきた道を、新しい集合住宅に向かって歩くと、道はだんだんと狭くなる。
9歳になるかならないころ、なにも考えないけど、エネルギーだけがあったころだった。
その頃の気持ちを思い出した。
心細くて、それでも、楽しいような不思議なキブンだった。

 ああ、あのころは何も考えなかったけれど、人づきあいは、今よりもましだったかもしれないなあ。

 その道は今の集合住宅の傍に抜けるかっこうの抜け道だった。
信号を渡ると、疎水の流れる今の集合住宅の前だった。
しだれ栁は落葉している。
しだれ柳は落葉するのか。知らなかった。

 ほんの一瞬、内堀通りの新緑の柳並木を思い出した。

 今年は、ベランダの枝垂れ梅が、3輪咲いた。
去年は、一輪も咲かなかった。
2年めのポインセチアも赤くないけど、葉はいっぱい繁っている。

 なんかいいことあるっかな。


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by nonoyamasadao | 2019-02-26 12:43 | 雑文 | Comments(0)