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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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いままでで一番通った店は、居酒屋だと思う。これは紛れがない。
それが一ヶ月に十日の飲酒。辛か~。 休肝日の過ごし方ってむつかしい。それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。う~ん、こちらは実感だなぁ。
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我が心の映画作家ークルーゾー

 我が心の映画作家を三人だけあげるなら、迷うことなく次の三人を書くでしょう。
この三人は学生時代から今の現在になるまで、ぜんぜん揺るがない。不動の三人です。

 え、進歩がないって!
まあ、進歩のない人生ではありますねえ。時間も止まっているかもしれません。
でもまあ、一応、映画は観続けているつもりなのですよ。
たぶん、よっぽど好きなんでしょうね、この三人。

 かなりもったいつけて、ひっぱってますね。アハハ。
アハハではありませんね。先に進めます。

 順不同だけど、
ゴヒイキの三名は
アルフレッド・ヒッチコック、ビリー・ワイルダー、そしてアンリ・ジョルジュ・クルーゾーでした。

 並べてみると、フム、みんなミステリ映画作家でも、ありますね。
まあ、真っ白なスクリーンに映像が映ること自体が、ある意味でミステリですからねえ。
そういえば、探偵小説が好きで、映画好きって多いですよね。
その逆もまた、しかりですね。

 この御三家(あれれ、いつのまにか御三家に!)のなかだと、クルーゾーはもっと、もっと評価されてよいなあ。
”情婦マノン””恐怖の報酬””悪魔のような女”の三作は、映画好きには極上の御馳走だと思いませんかあ。
映画の醍醐味はここに極まる、というくらい私の大好物です。

 クルーゾーの場合だと、恐怖の映画表現に凄みがあるんですね。
”情婦マノン”のエンディングなど、映画史に残る鮮烈な映画表現だと思う。

 ヒッチ師匠ですと、緩急のリズムがあるのですがね。
つまりですね、サスペンス醸成のパンチに強弱をつけると、
強いパンチの切れが倍加するわけですよ。
だから、軽いジャブのようなショットはとても有効でして、それがあって、
後続する強いストレートのショットの冴えが倍増するするわけですよ。

 ヒッチ師匠の場合だと、ユーモアを入れたりしてリズムをつくるのですね。
こうなると話芸ですね。しかも洗練されていて、とってもスマート。

 ですが、クルーゾーの場合は、息つくヒマをあたえない。
凝りに凝った構図や構成で攻め立てるわけです。ですから、クルーゾーは正統派なんですね。
あざとさは一切、ありません。純粋なサスペンス映画です。
その意味では、デ・パルマなど、うんとぬるいですよ。
サスペンス道に奥の院があるとすれば、
デ・パルマは,道中の真ん中あたりで引き返して戻ってくる感じで、
クルーゾーになると、奥の院までも突き抜けてしまうって感じですねえ。

 今、お相撲がねえ、ちょっとトラブっておりますが、クルーゾーはいわゆる横綱の相撲です。
とんだり、張り手をしたりの奇手・奇策は、一切、なしですね。
”恐怖の報酬”など、まさしく本格派のお手本のような映画ですね。
サスペンスで徹頭徹尾,押しまくって、ワルツでほっとしたときに、アレがくるのですからね。
こういう廉直な作風だから、人を驚かす映画をつくるのがよっぽど好きなのでしょうね。

 本格パズラー作家に、ディクスン・カーがおりましたね。
彼は密室にこだわりました。
あの方と似ておりますね。

 カーはミステリを書くときには、部屋を真っ暗にして、
自分でもゾクゾクしながら執筆しているという噂がありました。
さもありなん、そう思ったものです。カーのファンでしたから。
泥臭いファースもありましたけど、本格派の王道は“とびきり不可能な謎”の提示だと思いましてね。
まさに密室はそれなんですね。

 もちろん、エラリークイーンの謎解きだと、知的に構成されていて、
論理が解き明かされる過程のサスペンスにも興奮したものです。
あれれ、話題が逸れてました。

 クルーゾーの”悪魔のような女”は、
ショック演出だけに特化(こういうときに特化って使っていいのかしらん?)した映画でした。
どうだ、心臓ドキドキしたろうって得意満面なクルーゾーがふっと、思い浮かんじゃうんですよ。
グラン・ギニョール的といえば、そうなんですがね。
グラン・ギニョールという言葉には、本来は、
見世物小屋のようなあざとさがありましてね。
なるほど、原作のボアロ=ナルスジャック自体に、
そういう要素がまるでないかというとそうともいえないのですがね。

 ですけどね、”悪魔のような女”は超一流のサスペンス映画でした。
ウィリアム・キャッスルやロジャー・コーマンなら、思いっきり三流にしちゃうでしょうね。
でも、それはそれで、笑っちゃうくらい楽しいのですがね。。。
プログラム・ピクチャーの面白さを侮ってはいけませんな。

 でも、”悪魔のような女”を超えるショッカーは、たぶんないんじゃないのかな。
ヒッチ師匠が嫉妬したのですからね。
大人気ないというより、なんとなく微笑ましいではありませんか。
それで、あの傑作の”めまい”が出来たのですからね。

 ”悪魔のような女”だと、さすがにネタバレはまずいですね。比喩で書きましょうね。
この映画は、ヘレン・マクロイのある作品と同じような意味のラストなのでしょうね。

 ヒッチ師匠やワイルダー先生には、小道具、ユーモアなど、
こまかい味や絶妙なペース配分など多彩な話芸が指摘できましょうね。

 ですがザックリと言ってしまうと、
ヒッチ師匠の真髄は実験的な映像感覚、
ワイルダー先生だと、リアリズムが真骨頂じゃあないかな、と最近になって思っています。

 じつは昨晩、”アパートの鍵貸します”を観ましてね、
ワイルダーの後期が大好きだったのですが、
”アパートの鍵貸します”も昔は、都会派コメディーだと思っていたのですが、
これが、結構、辛くて、悲劇でもあったのだなあと思いました。

 ウィトゲンシュタイン笑い)ではありませんけれど、
ワイルダーの前期と後期につきまして、
かなり考えることがあったのでそれを書こうと思ってました。
ですが、なんともはや、脱線転覆してクルーゾーについて書いてしまいました。
考えないで書くから、こうなるのですね。お恥ずかしい

 最晩年の作品についてだけ、書いておしまいにしましょう。
ヒッチ師匠が偉いのは、やっぱり晩年に”フレンジー”を撮ったってことですね。
”引き裂かれたカーテン”、厳しく書くと”鳥”あたりから、低落傾向が顕著でしたね。

 若い人は”鳥“がいいとか言いますけど、あれは企画ものですよね。
前期の”海外特派員”や”見知らぬ乗客”
後期の”裏窓”などとは、”鳥”は明らかに違いますね。
もっとも、イギリス時代の”三十九夜”など、今でこそ観れますけど、
昔だと、イギリス時代のヒッチ師匠を語れるのは双葉先生・植草先生くらいでしょうねえ。
”フレンジー”は快調だったですね。骨をボキボキ折るところだとかね。
そうそ、ヒッチ師匠の”めまい”ですが、もうひとつのエンディングの方が断然、傑作ですよね。
みなさん、そう思いませんか?

 ワイルダー先生も最後が、”悲愁”というのは、凄すぎますね。
こちらも”シャーロック・ホームズの冒険”あたりでおしまいと思っていたから、
まさか”サンセット大通り”の続編を撮っちゃうとはねえ。
ビックリ。
”ニノチカ”の脚本を書いていたから、グレタ・ガルボへのオマージュもあったのかしら。。。なんてうがち過ぎでしょうね。

 さて、クルーゾーの晩年の作品ですが、”スパイ”はシュールな映像で、不条理映画でした。マアマアですね。
でも、”真実”は、う~ん、
サスペンス映画ではなかったなあ、とだけ書いておきましょう。

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by nonoyamasadao | 2007-09-26 17:21 | ヒッチ・ワイルダー | Comments(0)
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