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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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さよならを言うのは少しだけ死ぬことだーデジャヴの連想

 デジャヴという言葉が、一時はやった。そのタイトルの映画もあった。
心理学や医学のことはしらないけど、既視感って訳しているようだ。
ようは、行ったことも、見たこともない風景なのに、なぜか懐かしい・・という感じだと理解している。

 昔、武満徹がチャンドラーの小説について、イマージナリー・ランドスケープがあると書いていた。
想像的な光景というのも、いまやデジャヴの範疇かもしれない。

 チャンドラーのセリフって、なんだかいやだ。
過剰だと思う。
うろ覚えで書くけれど、ギムレットには早すぎる...
開店直後のバーは空気がきれいで、ひんやりしている。
ぴかぴかのグラス...が。どーたらこーたらなど思いつく。
今日のタイトルにもしているけど、さよならを言うのは少しだけ死ぬことだ...
うふふ、文学してるよねって感じである。

 結城昌二(真木探偵シリーズ)はロスマクの系列だろうけど、チャンドラーの後期には憂愁があると書いていたが、至言である。
まあ、それを憂愁とうけとるか、歯が浮くようでヤダかは、人それぞれで好みが別れそうだ。
 前期とか後期とかいうと、ウィトゲンシュタインみたいで、凄い偉そうではあります。
アハハ

 「さむけ」までなら、ロスマクの方が透明感があって好きだ。
小笠原豊樹の訳が、かなり貢献しているかもしれない。
いつも謎の失踪が先行して、探偵が介入すると、アメリカ家庭が崩壊するパターンになってから、つまらなくなった。
奥さんの文学性豊かなサスペンスものの方が面白い。

 チャンドラーもどうせ再訳するなら、村上春樹でなく、村上博基ならよかったのに...と思う。
稲葉明雄だと、思いっきり、古臭い美文になりそうで、これも好みが別れそうだが、読んでみたい。

 まあ、みんながつげ義春や吉本隆明を読んでいるときに、ロスマクやリング・ラドナーを読んでいた。
ボクは、鬱屈してたのだろう。もう今は昔の話である。

 でもそのころは、チャンドラーよりハメットだったし、ウールリッチよりパトQ(クェンティン)だった。
そういう人も多かった。

 ちなみに我がイマージナリー・ランドスケープの作家だと、当時だと、松本清張だ。
短いセンテンスの文体が好きだった。
「黒い樹海」とか「蒼い描点」、そして「黒い福音」はデジャヴな光景アリアリだった。

 箱根、宮ノ下の「対星館」に何度もお泊りした。
原作の景色とは、すこし違った感じだったけれど、それもいい。

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by nonoyamasadao | 2007-07-21 11:06 | ミステリ映画 | Comments(0)
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