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ゆっくりとまったりと(962)
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いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。
それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。
う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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さよならを言うのは少しだけ死ぬことだーデジャヴの連想
デジャヴという言葉が、一時はやった。そのタイトルの映画もあった。
心理学や医学のことはしらないけど、既視感って訳しているようだ。 ようは、行ったことも、見たこともない風景なのに、なぜか懐かしい・・という感じだと理解している。 昔、武満徹がチャンドラーの小説について、イマージナリー・ランドスケープがあると書いていた。 想像的な光景というのも、いまやデジャヴの範疇かもしれない。 チャンドラーのセリフって、なんだかいやだ。 過剰だと思う。 うろ覚えで書くけれど、ギムレットには早すぎる... 開店直後のバーは空気がきれいで、ひんやりしている。 ぴかぴかのグラス...が。どーたらこーたらなど思いつく。 今日のタイトルにもしているけど、さよならを言うのは少しだけ死ぬことだ... うふふ、文学してるよねって感じである。 結城昌二(真木探偵シリーズ)はロスマクの系列だろうけど、チャンドラーの後期には憂愁があると書いていたが、至言である。 まあ、それを憂愁とうけとるか、歯が浮くようでヤダかは、人それぞれで好みが別れそうだ。 前期とか後期とかいうと、ウィトゲンシュタインみたいで、凄い偉そうではあります。 アハハ 「さむけ」までなら、ロスマクの方が透明感があって好きだ。 小笠原豊樹の訳が、かなり貢献しているかもしれない。 いつも謎の失踪が先行して、探偵が介入すると、アメリカ家庭が崩壊するパターンになってから、つまらなくなった。 奥さんの文学性豊かなサスペンスものの方が面白い。 チャンドラーもどうせ再訳するなら、村上春樹でなく、村上博基ならよかったのに...と思う。 稲葉明雄だと、思いっきり、古臭い美文になりそうで、これも好みが別れそうだが、読んでみたい。 まあ、みんながつげ義春や吉本隆明を読んでいるときに、ロスマクやリング・ラドナーを読んでいた。 ボクは、鬱屈してたのだろう。もう今は昔の話である。 でもそのころは、チャンドラーよりハメットだったし、ウールリッチよりパトQ(クェンティン)だった。 そういう人も多かった。 ちなみに我がイマージナリー・ランドスケープの作家だと、当時だと、松本清張だ。 短いセンテンスの文体が好きだった。
「黒い樹海」とか「蒼い描点」、そして「黒い福音」はデジャヴな光景アリアリだった。 箱根、宮ノ下の「対星館」に何度もお泊りした。 原作の景色とは、すこし違った感じだったけれど、それもいい。
by nonoyamasadao
| 2007-07-21 11:06
| ミステリ映画
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