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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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サム・メンデスのロード・トゥ・パーディション

「ロード・トゥ・パーディション」を昨晩、やっと観た。いい作品だろうと思ったけど、サム・メンデス監督だからなあ、病んだアメリカを描いた作家だから、マフィアの解釈もかなり屈折してそうってんで、長いことオクラというか敬遠してきた。あ、今日も”ながら”で書いていますっ。
結論を先に書く。これは現代ギャング映画の名品である。地味にして滋味である。洒落ではない。一言で言えば、渋い、よくできた家族映画だ。以下、ネタバレありだ。

映像が素晴らしい。美しく、静謐にして、酷薄だ。抑制のきいた堂々たる構図だ。だって、「明日に向かって撃て!」のコンラッド・L・ホールの撮影だもんね。「夕陽に向かって走れ」もそうだ。双葉先生が、おつぎは「俺たちは明日に向かって走れ」を撮ればよいのに・・・と駄じゃれを書いていた。「アメリカン・ビューティー」の撮影もこの人で、俯瞰ショットが冴えていた。
「ロード・トゥ・パーディション」だと、明暗のコンラストが鮮やかである。雨降りの夜、少年が見たのは・・・。それは戦慄!これって、前作でも隙間からっていうのは、やっていましたね。

ジュード・ロウは舞台出身だそうだが、かなりの悪役だけどじつは儲け役って奴だよね。かなり凄んで睨んだりして雰囲気でてる。近作「ホリディ」だと妹おもいのお兄さん役だものね、なんたってキャメロン・ディアスのお相手ですからね。この落差が堪らない人も多いかも。

そして大御所、ご贔屓のポール・ニューマン。引退表明をしたけど、ほんと、長いことお疲れ様でした。ハリウッドの良識であり、知性だった。
「銀の盃」でデビューしたとき、双葉先生(尊敬してるんだ)が”マーロン・ブランドの不肖の従弟みたい”と書いたけど、その後の「傷だらけの栄光」ですぐさま、”顔はマーロン・ブランドに似ているが、もっと荒けずりでユーモアとあかるさがある”と書いている。これを’56年に書いた双葉先生はやっぱり、偉い人だ。その後のニューマンの役者人生を見抜いていたとしか思えない。

でも最後はマフィアというのも、「ゴッドファーザー」のブランドと同じだなあ。
ブランドも孫娘と遊んでいて死んだが、こちらは「お前で、良かった。」で死ぬんだけど、ハンクス君のアップで終始して、撃たれたニューマンを全て省略した、リアクション・ショットだけの演出は憎いね。やってくれるではないか。

さて、この親と子供、そして家族テーマだが、ストレートで気持ちいい。
バリー・レビンソンの「わが心のボルチモア」の火事のあとの、父と子の会話も心に沁みたし、ウェイン・ワンの「ジョイ・ラック・クラブ」の母と娘のエピソードだって、ほのぼのとしていた。
こういうのは、日本映画が得意なはずだけど、なんとかならんのかね。まあ、「手紙」くらいか。藤田敏八の「妹」のちょい下くらいなら、たくさんできそうなものだが。
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by nonoyamasadao | 2007-07-11 12:07 | ミステリ映画 | Comments(0)
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