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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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ラブコメってなんだろう

 昨夜は「プラダを着た悪魔」と「イン・ハー・シューズ」の二本を観て、おとといが「ピクチャー・パーフェクト」だったから、みんなそこそこ面白かった。プラダはラブコメだが、他は違うな。

 ラブコメが好きだ。観はじめると、止まらない。I can't stopだ。でもロブ・ライナーの「恋人たちの予感」やノーラ・エフロンの「めぐり逢えたら」「ユー・ガット・メール」はラブコメではない。恋愛映画であり、ロマンティク・コメディである。どう違うか。

 思うにロマンティク・コメディだと、よき時代のパラマウント映画のようであったり、四季の風物が描かれていたり、あるいはちょっとニールサイモンのドラマふうであったりと、映画独特の味わいがある。つまりレオマッケリーの「邂逅」やリメークの「めぐり逢い」(グレン・ゴードン・キャロンのじゃないよ)のような方程式があるように思う。だがラブコメとなると、この方程式は成立しない。方程式があるのが映画なら、ラブコメはマンガだ。じっくりと画面など観ないで、寝ころんで観たり、途中トイレにたってもいい。その先から観れるような作品だと思っている。とっても失礼な話なんだけど。

 思い返すと「ブリジットジョーンズの日記」なんかは、うまくできたラブコメの傑作でしょうね。ラブコメの本質は戯画化だと思う。誇張で笑いをとる。クスリではなく、スラップスティックでもない。あまりお上品ではない笑いだ。映画だと破調だが、ラブコメならOKみたいなところがある。ジェームズ・アイヴォリーがラブコメで憤死しましたね。つまり船頭偉大にして映画海に沈む、というか、「日の名残り」の格調からラブコメにつながるかあ。たとえばの話だが、ジョゼフ・ロージーが「唇からナイフ」を撮ったけど、あれは前衛的なアートですよね。モダニズムだもんね。

 そこでよく出来た方のラブコメってなんだろう、としばし3分。リーズ・ウィザースプーンの「キューティ・ブロンド」、ケイト・ハドソンの「10日間で男を上手にフル方法」、あとリンジー・ローハンの「ミーン・ガールズ」あたりかな。まあ、かなり偏差値は低めだなあ。アダム・サンドラー系はほんとうは重たいのでラブコメとはいえないし、ウェインワンやキャメロン・クロウは作家性があるぶん、ラブコメとロマコメの中間で、まことに中途半端な出来損ないの作品になっている。「エリザベスタウン」とかね。

 まとまりがつかないが、また、まとまるものでもないけど、キュートなアイドルが主役で、マンガチィックで、音楽のノリのよさを追求した映画を、かりにラブコメだとしよう。「プラダを着た悪魔」はアン・ハサウェイがチャーミングだった。メリル・ストリープは体質的にダメなめずらしい女優だったけど、「マディソン郡の橋」「アダプテーション」とこれ、好きではないけど、演技は憎たらしいほどうまい。とくに言葉の調子や声かな。satcのディビット・フランケル監督は、テンポがよく、細かいカットをうまくつなげて、切れのよい演出である。でもファッションがわからないんだよね、アン・ハサウェイのダサイとされたセーターの方が好きなんだけど。あ、ロリコンではないですよ。

 「イン・ハー・シューズ」。このタイトルの書き方、文法で勉強しましたねえ。うんと昔なのに憶えている。ふ・し・ぎ。。。L.A.コンフィデンシャルのカーティス・ハンソン監督作品。キャメロン・ディアスはふけたなあ。ベスト・フレンズ・ウェディングのころは、溌溂としていて、ジュリア・ロバーツを食っていたけど、いまや食われる立場だね。メーキャップだろうが、暗い目をしていた。わざとシャドーを濃くしたのかな。さてハドソン演出の特徴だが、おちついた感じを大切にする人だから、テンポはゆるやかになる。悪く言えば、ときどき間のびした雰囲気になる。これはプラダの後で観たこともあるが、静的な構図の長いショットが持ち味だ。だから、クローズ・アップが生きてくる。クローズ・アップが大胆だから、ディアスの粗がよくわかるわけ。シャーリー・マクレーンがとってもうまい役どころで、姥桜もいいところだけど、素敵だ。なんだか、ハーバート・ロスの「マグノリアの花たち」のような感じになる。うん、これはラブコメでもロマコメでもないが、懐かしいような上質な映画である。

コンフィデンシャルもそうだったけど、キム・ベイジンガー同様、ディアスのプロポーションが堪能できる。でも裸じゃないからね。体形がすこし崩れかけてるし。。。詩人エリザベス・ビショップや,E.E.カミングスの詩が彩りを添えている。少しだけ勉強したことがあるので書いておく。詩の中の、the root of the root, the bud of the bud, the sky of the sky は韻を踏んでいるんだよね。だがディアスはこれを演じて、よかったのかなあ。ふむ、むつかしい。
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by nonoyamasadao | 2007-07-07 11:49 | 洗練コメディー映画 | Comments(0)
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