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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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花泥棒

 20代はぐれてやる~の日々だった。夜は毎日、トコトン飲んだ。
夜の十二時を過ぎると、武蔵小金井の南口駅構内のタクシー乗り場には、人がいつも並んだ。歩いて帰った。
少しの間、商店街が続く。どの店も扉を閉じていた。
脇道に入り込んだサッポロラーメン屋だけ、開いてた。またもビールを頼み、ミソ、塩バター、コーンバターラーメンをよく食べた。あまり、おいしくはなかった。
府中方面へ向かってふらふら歩いていくと、三叉路になっていて、右に行くと府中で、左に行くと多磨霊園の裏門に出る。三叉路のあたりに来ると、さすがに人影はない。
よく、大声で歌いながら帰った。
♪物語は始まったばかり  街の中 夜の中 ひとめぐり~な~んて歌った。
『マイ・ラグジュアリー・ナイト』は結婚式の初めての司会のとき、時間つなぎに歌うはめになりそうになった。もう一人の司会がアナウンサーの女性で、上手に運んでくれてしないですんだ。結婚されたM先輩は宝塚出身の秀才で、翻訳家になったが、数年前に鬼籍に入った。
スクエアな式だったから、歌っていたら、ぶち壊しになっていた。
非モテ道まっしぐらの人生だが、肝心要のところで、女性はいつも親切で助けてもらった。そのてん、男はまるで当てにならぬ。
 
 たまに十一時前に、武蔵小金井についた時は、北口からバスに乗った。霊園裏門の一つ手前のバス停、参道口で降りた。狭い道を家まで歩く途中の家に紅梅が咲いていた。時折、先っぽの枝を手折って花泥棒をした。
細く狭い道に、外灯がさみしそうに灯っている。その頃はまだ住宅もポツリポツリで、空き地が海原のように広がった。
テレビの明かりが、疎らな家の窓から、かすかにもれる。
  先を歩いている若い女性がときたま、いる。
前の女性は、少し足早になる。まあ、それも仕方ないかなどと思う。
いつの間にか、少し足早が早足に変わり、ボクのほうを振りかえり、あっ、脱兎のようにいきなり走りだす。
おいおい、失礼だろう。
あんたなど、眼中にない。それどころか頼まれたって、襲うわけない。
今だったら、逆セクハラと言えなくもないが、まっ、いっか。

 梅の花の季節になると、夜の散歩に出たくなる。
そんなとき、若かりし頃のそんな夜の出来事を思い出し、忸怩たる思いと焦燥感に駆られ、ひた走ったころが愛おしくも思う。
 こんなどうでもよいことをあれこれ思い出しているうちに、人間は年をとるのかもしれない。やれやれなのか、捨てたものでもないのか。それが問題だ。




by nonoyamasadao | 2011-01-24 18:46 | 雑文 | Comments(6)
Commented by nonoyamasadao at 2011-01-29 19:49
To まめ蔵さん
>夜道に梅の匂い、いいですね。
------
このところめちゃ、寒い。
お風邪、いかがですか。ボクのは喉が痛くなるヤツで、長かった。やっぱ、医者、行きませんでした。
あっ、今、ドライアイです。って意味不明でしょうね。

>『マイ・ラグジュアリー・ナイト』は、
しばたはつみさんのですか?来生たかおさんの方?
----------
リアルタイムでしばたはつみさんの方です。
ヤッパ、世代間ギャップでしょうねえ。
『Goodbye Day』とか『はぐれそうな天使』は、ボクも好きですよ。そうそう、『ホリデー』はなんてったって、ロンドンの小雪ちらつく南東部のサリー州の景色がよいです。クリスマスだし・・・。
Commented by nonoyamasadao at 2011-01-30 18:34
To まめ蔵さん
>私のは、最初が喉で、咳、鼻水・・・と進んでいきます(笑)
-------
毎度どうも、どうも、獰猛なワタクシです。
お風邪、回復過程のようで、だんだんと軽くなるようでなによりです。

>nonoyamaさん、目薬さしてますか?
身も、心も、眼も、カラカラにならないよう
------
一日にサンテ40iを左右あわせて、12滴くらいでしょうか?。
身も心も、財布もすっからかんのカラカラです。(笑)
Commented by 閑居 at 2011-02-01 15:02 x
緋梅がわずかにほころん始めたようですね。
こちらは、早咲きの白梅、紅梅がすでに咲いている。今年の寒さは、例年になく厳しいが、例年通り。寒さに強い梅の木かもしれない。
畑の水仙もよく咲いている。立春が待ち遠しように。
Commented by nonoyamasadao at 2011-02-02 08:28
To 閑居さん
>こちらは、早咲きの白梅、紅梅がすでに咲いている。今年の寒さは、例年になく厳しいが、例年通り。寒さに強い梅の木かもしれない。
---------
やっぱ、こっちの方が寒いかもしれない。数日前も、雪が舞った。
何度も飲みに行きましたが、ピラカンサスとムラサキシキブの話をしたことくらいでしたね。

>畑の水仙もよく咲いている。立春が待ち遠しように。
---------
あれま、文学的ではあ~りませんか。(笑)
水仙、よいですね。これは花に興味なかった子供のころから好きだった。竹筒にさして、部屋中を水仙の香でいっぱいにすると書いたのは、立原正秋だった。。。ですね。
Commented by 閑居 at 2011-02-06 14:14 x
節分には、近くの神社に出かけました。節分祭が行われており、神主、相撲取りなどの豆まきに遭遇。数百人が集まり、なかなかにぎやかであった。
春分とともに、花粉症の季節となり、小生も鼻水がでて難儀。
Commented by nonoyamasadao at 2011-02-06 21:48
To 閑居さん
> 節分には、近くの神社に出かけました。節分祭が行われており、神主、相撲取りなどの豆まきに遭遇。数百人が集まり、なかなかにぎやかであった。
--------
それは賑やかでよいですね。
ボクも子供のころ、荻窪の社宅に住んでいて阿佐ヶ谷に花籠部屋があって、若三杉とかが来て、豆まきをしていたのを思い出しました。

>春分とともに、花粉症の季節となり、小生も鼻水がでて難儀。
------
岩槻城址のあたりは、緑が深かったような記憶があります。
スギですかね。
まあ、死ぬことはありえなくない病だから・・・。贅沢病ですよね。
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