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ゆっくりとまったりと(962)
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いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。
それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。
う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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キブンは桜色
すぐ傍に桜の公園がある。
小雨が降った日、出掛けに寄ると、桜は満開だった。 見上げると、ちらちらと花びらが降る。 子供の頃に、風に散る桜をパクッと食べる遊びをした。 しめった土に花びらが散らばって、土の匂いが何故か懐かしい。 ご近所の住宅の枝垂れ彼岸桜はいつも、彼岸の頃に咲く。 一重で淡いピンクの花がうつくしい。 こういうのを桜色と言うのだろうか。毎年、そんなことを考える。 やさしい色の花びらを見上げ、来年もまた見るのだろうなと思う。 子供の頃にうれしかった週末のひと時に似て、ちょっぴり幸せな気分になる。 二十代の後半、二宮在住の本屋の若旦那を訪ねた後にドライブをした。 仙石原あたりから早川の上流に沿って走ると、青葉の雑木の中に山桜が咲く。 ああ、いいなと神妙に思ったのは今も忘れない。 遠い昔に、父が桜餅や言問団子をよく買ってきた。 老母によると、料亭のお土産だろうという。 向島の方の料亭によく行ったのだろうか。 竹籠に眠る桜餅は、数枚の桜の葉に被われていた。 薄い半透明な羽衣のような桜餅は、淡くさみしい味がした。 同じものを食しても、もうあの味は戻らなかった。 なぜだろうと、ずっと不思議に思っていた。 春のうらうらとした陽が射す縁側で食べた。 ほんのりと甘く、せつない味。 あれは、きっと幼い頃のあやふやに揺れた心をうつした味だったのかなと思う。
by nonoyamasadao
| 2010-03-26 15:31
| 雑文
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Comments(2)
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by
nobulinn at 2010-03-26 22:56
こんばんは。
春のはかない空気を映したような今日の文章ですね・・・ 子どもの頃特有の不安定な心持ち、お邪魔してふっと心をよぎりました。 さくらの花びらぱくっ!やってみたいです(^^)
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by
nonoyamasadao at 2010-03-27 07:22
To nobulinnさん
>春のはかない空気を映したような今日の文章ですね・・・ ---------- ご無沙汰しています。そちらは花冷えだそうですね。 騒然とした、殺風景な毎日なので、季節を感じていたいと思うのですが、どうもそうなっていないみたいです。 >さくらの花びらぱくっ!やってみたいです(^^) --------- 子供の頃は、なんでもかでも食べました。マサキの生垣の葉っぱとかも食べました。不味かったですよ~。 今のことを書くつもりが、過去に戻るのが最近、顕著で、困ったものです。
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