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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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夏休みのワイン

 山田詠美さんの「放課後の音符」のあとがきに、興味深いことが書いてある。
正確に書くと、“放課後が大好きな女の子たちへーあとがきにかえて”という箇所である。
引用しよう。
「悪い大人は、時間、お金、感情、すべてにおいて、けちな人々のことです。
若いということは、はっきり言って無駄なことの連続です。
けれど、その無駄使いをしないと良い大人にはならないのです」とある。

 ふ~ん、なかなか都合の良いことを書いてくださった。
感情の無駄使いはたぶん、恋愛のことだから、こればっかしは、う~ん、どうも苦手である。
その代わり、時間とお金の無駄使いなら、まぁ、自慢ではありませんが、立派なものだ。

 「サイドウェイ」という映画がある。“横道”だから、人生の無駄使いを描いている。
作家志願のバツイチの高校教師と、一週間後に結婚を控えた友人の中年独身男の友情を描いた話だ。この高校教師が、まためめしく過去を引きずるタイプなんですよね。でも、よ~くわかるなあ。他人事とは思えない。
さて、友人の独身の最後の週に大いにハメをはずして、騒ぎましょう。。。という事で、ワインのテイスティング旅行に出かける。
まぁ、飲むわ、飲むわ・・・。前祝いのワイン旅行なのだから、カリフォルニア州のあちこちのワイナリーをほっつき歩いて、食べて飲む。
その合い間に、ゴルフをして、ワインを浴びるほど飲み、ウェイトレスの女性を誘ったりする。
この映画のラストを悲観的に観る向きが多いが、ワタクシ、楽観そのもので観てました。一応、リドル・ストーリー仕立てだ。可笑しくて、ロマンチックで、人生の断片を描いた映画である。

  玉村豊男さんの「里山ビジネス」(集英社新書)読むと、ブドウをつぶして果汁をそのまんま放置しておくと発酵をはじめ、ワインになると言う。
日本では液体の中にアルコールが発生した瞬間から、酒税法違反になるらしい。
まあ、法の適用はそこまで厳密ではないだろうが、理屈の上ではそうだ。
世界でもっとも有名なワイン産地のボルドーもブルゴーニュも、フランスの片田舎の農村ですものね。
もともとは、ワインは農家が自分の家で作るのは当たり前だったらしい。

  ワインのことは、まったく知らないのだが、ワインを日本酒にして、ワイナリーを温泉旅館に置き換えれば、ボクと悪友も映画「サイドウェイ」と同じだ。夏、暮、GWの年三回は、飲み食い旅行だった。
先付け、お凌ぎ、お椀、向付け、。。。くらいで、折角の刺身だし。。。ってことで、もうご飯をよそって貰っていた。
ただしくは、八寸、焼き物、炊き合わせ、ご飯、水菓子・・・という流れだが、ご飯を肴に、日本酒を飲むのも乙なものだ。
仲居さんは本当は呆れているのだろうが、名館だと、口に出して言わない。
もうたんなる、酔っ払いなのですがね。でも太るかというと、ゼンゼン、太らなかった。不健康の権化のような生活だった。
しかし、こんなことを二十年間繰り返していたから、単純計算すると60回かあ。
無駄使いの時間とお金は、かなりですなぁ。でもゼンゼン後悔していない。
友人はみな、後悔しているだろう。

 しかし、ワインだと何気ないドラマが生まれるけど、日本酒だとちょっと、雰囲気が違う。
フドウの木は枝になる房の数が減ると、新しい若い木に植え替えるけど、ワインは違う。
40年、50年たって、奥深いワインの味になると言う。
80才でも元気なブドウの木もあるようだ。となると、ブドウの一生は人間の人生と同じである。
昨晩、リドリー・スコット監督の「プロヴァンスの贈り物」を観ていて、そんなことを考えていた。
by nonoyamasadao | 2008-08-08 15:18 | 短編小説・詞・詩 | Comments(2)
Commented at 2008-08-08 16:13
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nonoyamasadao at 2008-08-08 23:02
To 2008-08-08 16:13さん
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「身辺雑記で一年が過ぎた・・・ 」という記事の時、いらっしゃってくださいました。(7/2)再びの、どうもようこそです。
創作は大変だろうと思います。私の頭の出来ではとても、ムリです。
あ、当たり前でした。
アイディアに困らないのというのは、羨ましく、また素晴しいですね。
愛読者がどんどん増えると、ますます快調になられるみたいですね。
頑張ってください。応援しています。
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