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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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明るい雨空

 今日も雷注意報が出ているが、昨日は快晴だった。このところ、大雨注意報が続いていた。
梅雨時、ほっとひと息の一日だった。
先週の土曜日まで、どしゃ降りだった。ズボンも靴もビショビショで、魚河岸スタイルとまで行かなくても、長靴が必要だ。
背広に長靴も妙だが、仕方ない。

 ニューヨーカーは、雨降っても男は傘をささないって聞いた。
大好きなアーウィン・ショーの「ニューヨークへようこそ」や「愁いを含んで、ほのかに甘く」を読んでも、雨の場面はない。
実際、近しいアメリカ人はみな、ザンザン降りなのに平気で目的地まで走っているのをよく見る。
ずぶ濡れでも気にしないのは、やっぱ、ハードボイルドであるなあ。。。な~んて思う。
NYではそうだとしても、シアトルだとどうだろう。
シアトルは雨が多いことで有名だ。
だったら、イチローは雨が降っても傘をささないのかしらん。
映画「Sleepless in Seattle(「めぐり逢えたら」)」では、シアトルは1年のうち、9ヶ月は雨が降る街だと言っていた。
妻を亡くし、悲しみの淵のトム・ハンクスが、息子ジョナと引っ越した場所がシアトルだ。
ボルティモアの記者メグ・ライアンは、フィアンセがいるけれど、トム・ハンクスに一目逢いたくて、シアトルまで押し掛けるが、ハンクス君とはすれ違いばかり。
高校生(たぶん?)の女の子が市電の中で、あんなジレッタイ映画はない。。。な~んて言っていた。
あのすれ違いがいいのに~。だから「邂逅」(オリジナル映画の題名でもある)が生きるんだけど、判ってないなあ。

 脇道だけど、ボルティモアといえば、往年のバリー・レヴィンソン監督でしょう。
ボルティモア出身だそうだから、ほとんど自伝的映画なのでしょうね。
「ダイナー」にはボルチモアの駅が出て来るけれど、やっぱ、映画の出来だったら、「わが心のボルチモア」がダントツによかった。
冒頭の花火は見事な映像だったし、火事を起した子供と父親の会話もなんかしみじみして、余韻が残った。

  ♪行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ ♪雨にぬれて行かなくちゃ 傘がない
と歌ったのは、井上陽水だった。
文学界で「川べりの道」を読んだときに天才だと確信した故鷺沢萠に、「明るい雨空」という短編がある。
あまり出来がよくないけど、傘の話だ。
高校生の主人公の男は、女の子とデートの約束をしている。激しい雨が降っているけど、傘がない。
♪雨雨降れ降れ、もっと降れェ
などと歌いながら、地下鉄で文庫本を読んでいる年配の男の傘をかっぱらう。
地下鉄の扉が閉まる寸前に、老人の傘を盗むのだが、車両に残された老人は怒りもせず、走り去る車中から悲しそうな目で、駅に降り立つ主人公を見ていた。

 六、七年の時は流れ、主人公の男は一流会社の商社マンになり、少し仕事に疲れている。
退社時刻を過ぎて外に出ると、小雨が降っている。一ツ木通りを裏から抜けたところで、かつての自分と同じ年頃の青年から、ニューオータニへの道を聞かれる。青年は雨に濡れてる。
主人公は道案内をして、青年にむりやり傘をもたせる。
主人公は雨に濡れながら、あの雨の日の老人への絶対に返せっこない借りの、ほんのわずかを返せたような気がする。
この短編は女流作家とは思えないくらいハードボイルドタッチだった。
石原慎太郎の初期作品を思い出した記憶がある。

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by nonoyamasadao | 2008-06-24 16:44 | 短編小説・詞・詩 | Comments(4)
Commented by nobulinn at 2008-06-27 07:50
おはようございます。
nonoyamasadaoさんにかかると、梅雨時のうっとおしい雨もなんだかとても詩的ですてきなものに感じられますね~。
雨に濡れるのも、楽しいなんて・・・
でも、私は折りたたみ傘を持つのが好きではないので、時々雨に降られます(^^;)
「めぐり逢えたら」はたしかにじれったいといえばじれったいけれど、雨の日に相手を思う時間もすてきなものかもしれませんね。
ところで、桑の実は、果実酒になるのでしょうか?
Commented by nonoyamasadao at 2008-06-28 10:41
To nobulinnさん
>でも、私は折りたたみ傘を持つのが好きではないので、時々雨に降られます(^^;)
-----
あれま、意外でした。傘を持つ、持たないはかなり個性差ありますね。僕はいつも、傘持ってます。時計と同じで、持っていないとヘンな感じ。
えっへん、ひょっとしてワタクシ、ジェントルマン?
んなわけないや(笑)

>ところで、桑の実は、果実酒になるのでしょうか?
------
なりまんがな、なりまんがな。老化防止に抜群だそうです。
実は受け売りで、出典は以下です。
http://www.k5.dion.ne.jp/~kawak/b-maruberi.html
ところで「裏の畑の桑の実さん」って、ご存知でしょうか!
えっ、知らない!!だろうなあ。。スゴスゴ。
Commented by タケタク at 2008-06-28 11:20 x
背広に長靴・・確かに格好つかないですもんね。
最近は女性の長靴がカラフルになり・・人気だとか・・テレビでやってましたが。
大学時代の友人に・・田舎の高校生のとき 毎日長靴で学校に通ったという・・者がいました。

熱帯雨林地帯?!の出身ではなく・・ごく普通の県なのですが・・。
なぜ・・と聞いたら・・そうするのが当然と思っていたという返事でした。
更に なぜとは聞けず・・そのときは 面白い人だと思って 友達になったのですが・・・。
勿論 その知人だけが・・そうしていたらしいのですが・・。

こういう人を 笑って差別したりしてはいけませんよね。暖かみのある 良い人でした!!。
Commented by nonoyamasadao at 2008-07-01 09:02
To タケタクさん
>大学時代の友人に・・田舎の高校生のとき 毎日長靴で学校に通ったという・・者がいました。
-----
ほうほう。
ワタクシも会社新人時代の友人に、一番最後まで、コートをきているという・・・者がいました。
風呂敷にはお弁当。
アダム・スミスの原書を持ってました。げ、原書ですよ。訳書が出版されているのに。

>こういう人を 笑って差別したりしてはいけませんよね。暖かみのある 良い人でした!!。
-----
同じく、よい人でした!!わが道を行く。。。ってカッコいいですよね。
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