いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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いままでで一番通った店は、居酒屋だと思う。これは紛れがない。
それが一ヶ月に十日の飲酒。辛か~。 休肝日の過ごし方ってむつかしい。それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。う~ん、こちらは実感だなぁ。
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西荻窪と恋愛アンソロジー

 「ここは、中央線。私みたいな人間を見かけるのは日常茶飯事。このぬるーい感じとか、ゆるーい雰囲気って、きっと風土病ね。この間も、西荻窪の商店街で、コロッケ一個買って食べながら歩いていたら、男友達に言われちゃった。おまえも西荻住人になっちゃったな!って。きー、違うの!私は、元ニューヨーカーなのっ。(中略)横をながれるのはハドソン河よ。え?善福寺川?いやーっ、そんなの信じなーい。」(山田詠美「路地裏の散歩者」より抜粋)

 山田詠美のエッセイを繰ってると、西荻窪ばかりが突出して、しかも誇張されて出現する。一流のパラドクシカルな表現だが、大好きなんだなあと思った。
山口瞳の国立のようだ。そっかあ、そんなに素晴しいところになったんだなあ。。と感無量である。慶賀にたえない。

僕は荻窪南口の神明町という、荻窪と西荻窪の中間あたりに十年間、住んだ。
その後、武蔵小金井に越したが、高校の三年間は、西荻窪から関東バスで上石神井まで通った。もう、四十年前になる。

そのころの西荻窪には、なにもなかった。南口にこけし屋があった。歩いていくと、善福寺公園、東京女子大、逆だと、西高や立教女学院の久我山があった。
高井戸は堤防の上に聳え立つ高架橋の駅だった。
西荻の南口駅前そばのゴチャゴチャしたところには高校の先輩のラーメン屋があり、下校時に時折、ラーメンを食した。だが、あまり美味ではなかった。
ラーメン屋なら、武蔵小金井の南口駅前の「娘娘」(ニャンニャン)の餃子、タンメン、ラーメン、焼きそば、チャーハンが美味だった。ラーメンを頼むと、「ヤナギ」とか言っていた。符丁だ。たぶん、ラーメン=ヤナギ(柳麺)からだろう。焼きそばがうどんのようで、「こりゃ、ダメだ」と思ったけど、こいつが病みつきになるのですなあ。いわゆる、ハマルってことですね。

 山田詠美が、「江國香織の酔っ払い方は豪快かつチャーミングで、私が男だったら、お持ち帰りの方法をあれこれ画策していたことだろう」と書いている。フ~ン、そうなんだと思いつつ、おいおい、どうせあんたが深酒させたんだろ~が。。。そうに決まっている。

 江國香織の大ファンであるが、詩集や絵本、翻訳はもういらない。銀行員の旦那さんとのノロケ話など読みたくもない。あれれ、感情的になってまいりました。もとい。もう、満腹です。
やっぱ、「すいかの匂い」のころの都会的な文体が好きですね。高級感があって、かわいい毒草のような棘があった。

 恋愛アンソロジーの「ナナイロノコイ」の一番最初に、江國香織の「ドラジェ」があったので、読んだ。フム、これって、書き方に問題あるけど、それは技術的な問題で、内容は傑作だと思う。
ドラジェって、披露宴の引菓子らしい。アーモンド入りの砂糖菓子だと書かれていた。
僕は知りませんでした。

 二人の一人称というのは、「東京タワー」も同じだ。けれど、書き方こそ「ドラジェ」には紛れがあるが、内容ははるかに高級である。ヨットハーバーでの船上ウェディングの舞台設定はバブルっぽいけど、都会的なシチュエーションだ。
ちょぴりドライで、そのくせウェットなピンクの麻のミニドレスの現代っ子の私がいる。
もう一人、こちらがヒロインだが、20代から30代を経て、そして40代になった。。。グレイの麻のスーツを着た歯科医の私。
この二人の女性の視線から、九月の風吹く記念撮影の刹那が切り取られる。

 無邪気な若い私には、後者の私はいかにも孤独そうな中年女に映った。この残酷な含みを、さりげない一行にひそませた。見事なものである。ダールやサキのようだ。

 後者の女性像に、ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」(「自負と偏見」の中野好夫訳の方が好き)が思い浮かんだ。残酷でにがくて、棘のあるところに江國香織の真髄がある。

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by nonoyamasadao | 2008-04-18 12:37 | 江國香織 | Comments(2)
Commented by nobulinn at 2008-04-20 00:21
こんばんは。
西荻窪のあたりにそんなに長くいらっしゃったのですね。
上石神井のあたりは、時折通りがかることもありますし、荻窪界隈もたまに散歩をします。
西荻窪、おいしいものやさんも結構あるし、今アンティークショップがたくさんあって、楽しいのですが、その頃はどうだったでしょうか?
Commented by nonoyamasadao at 2008-04-20 15:53
To nobulinnさん
>上石神井のあたりは、時折通りがかることもありますし、荻窪界隈もたまに散歩をします。
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こんばんわっかない。石神井公園の写真のときは寒そうでしたね。今日は、悪ふざけなのに、素敵な写真を引き合いに出してスミマセン。荻窪あたりは今でも、いいところではないかなと思います。

>西荻窪、おいしいものやさんも結構あるし、今アンティークショップがたくさんあって
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そうなんですか。さぞお似合いな町でございましょう。
昔は、なにも無かったけど、荻窪の南口が狭かったので、西荻はゆったりしていた。。。てことくらいです。
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