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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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彼岸に思う~「千の風になって」批判

 夜に「竜二」のDVDを観る。公開当時に観ようと思っていた。
だが金子正次の突然の死があまりに鮮烈だった。
僕も若かったけど、彼もそうだった。悲しくてとても観るキブンにはなれなかった。
そして、そのままになった。

 映画の中で、焼香の場面があって、今日が彼岸の中日であるのを思い出した。
迂闊であった。善は急げ?だから、父の仏壇に線香を1本立てた。いつもは2本だが、夜だから1本減らした。お供えがあった。
果物は、バナナ、キューイ、リンゴ,柿、金柑などだ。
生花は紅いバラ、白菊、他にストックのような知らない黄色い花だった。
菓子は落雁の三段重ねだが、なんだかままごとのような菓子で、少しヘンだ。

 映画のシャブ中毒の悲惨な死から思い出されては、父も浮かばれない。
いくつになっても親不孝が直らない。
香がリビングまで流れた。古都のやすらぎを感じた。

 寝る時に、仏壇の観音開きの扉が開いたままだった。はて、これは開けたままがよいのか、仏様も就寝するのかで、しばし逡巡する。扉は閉めた。

 朝に、老母に聞くと、それは「そこに私はいませんの類の話だ。」とバカにされた。
く、くやしい。81才に無知呼ばわりされた。
居直ってなにそれ?と聞くと、「千の風になって」を聴けと言う。
ふ~ん、そうなんだ。ネット検索して歌詞を読んだ。
たしかに、
♪私のお墓の前で泣かないでください
♪そこに私はいません
って、書いてある。
 フム、少し考えた。素直に読むと、かなり妙なフレーズである。

 秋川雅史という歌手だが正統派で、真面目そうな人だ。メロディもよい。
だが問題は歌詞だ。
冗談を真面目腐って言っているみたいな詞だ。なんだか不謹慎な響きがあって、失笑してもヘンではない。

 「意識は存在によって規定される」というのは、マルクスの「経済学批判」の序言である。
「経済学批判」まで持ち出すのは、無粋ですな。

 ♪そこに私はいません 死んでなんかいません
まあねえ、死者は墓の下ではなく、生者の心の中にあるのは真理なのだが、「死んでなんかいません」は、感心できない。唯物論であれ、物心二元論であってもだ。

 先祖供養は美風である。信仰心は無宗教も含めて、信仰である。
老母は住職の生計の懸念をしているけど、たぶん大きなお世話だと思うけどなあ。

 美風や信仰がなければ、季節も風景も意味がない。

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by nonoyamasadao | 2008-03-21 11:17 | 短編小説・詞・詩 | Comments(0)
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