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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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落葉の風景の中で

今朝はとくべつに寒かった。
寒い中を歩いて、仕事部屋まで行った。

近くの大学のイチョウ並木は黄色く紅葉した盛りの木と、裸木も何本かあった。

数日前には、風が吹くと、イチョウの葉が目の前をかすめて、斜めに横切っていった。

今朝は紅葉した盛りの木から、ひとひら、ふたひら、みひら、落葉がまっすぐ下に降っている。
あんがい速いスピードだった。
歩道には落ち葉がいっぱい、積もっていた。

落葉踏むけふの明るさあすもあれ

水原秋桜子の俳句だ。

落ち葉の上を歩くのなら、ロングブーツをはいた女性がよく似合う。
できれば、さくさくと小気味よく歩いてもらいたいものだ。
枯葉だと、ガサゴソとか、ガサリかもしれない。

井上靖の詩集“傍観者”(集英社)に、こういうのがある。

落ち葉はこんもり、小さな山の姿になり、孫が枯れ枝を突き立てた。
それは、なにか大切 な人の墓なのか。
暖かな風がおだやかに落ち 葉のお墓を崩していく。サラサラと。

若い男に、落葉の風景は似合わない。

うしろすがたのしぐれてゆくか

山頭火だ。これって、托鉢のひとコマなのでしょう。
落魄した感じだが、自虐的と言った方がふさわしいかも。。。山頭火先生だものね。

ハンフリーボガートのバーバリーの後ろ姿なら、どうだろう。
“カサブランカ”ではない。ぜったいに、“裸足の伯爵夫人”のボガートである。

お葬式だ。ぱらぱらと雨が降っているが、傘はささない。

男の哀愁ここにきわまる、って感じだ。渋いなあ。
う~ん、カックイイ。

少し、昔のこと。
ケヤキ並木の道を通って通勤していた。

ケヤキ並木は新芽が美しい。赤黄色だ。
それが黄緑になって、緑のトンネルになっていた。

夏は緑陰だった。

今の季節は紅葉していた。赤や、ダイダイ、くすんだ黄色など色とりどりだった。
色覚異常だから、僕に映った色彩だとそうだ。

街路樹の夜も落葉をいそぐなり

高野素十の俳句だ。

街灯がともったころだ。
ケヤキは冬の夜、いっぱい降っていた。華やかじゃない。
どこか都会的な香りのする落葉だと思った。なぜだろう。

♪髪型が かわりましたね
♪秋風に よく似合いますね
♪何か悲しいことがあったのでしょうか

“コバルトの季節の中で”である。小谷夏(故久世光彦)の傑作だ。

♪今私は コバルトの風
♪Feeling in Ameraica,in America.
ではありませんよ。こちらは、“アメリカン・フィーリング”だ。
JALのCMソングですね。

僕が好きなのは、“コバルトの季節の中で”の方だ。

ここが好きなのだ。書く。

♪足早に過ぎて行くこの秋の中で
♪あなたを見失いたくないのです

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by nonoyamasadao | 2007-12-05 21:17 | 雑文 | Comments(2)
Commented by nobulinn at 2007-12-06 01:53
こんばんは。
今日は本当に冷え込みましたね。
もう12月・・・これからが冬本番です。
落ち葉の上を歩くのは、楽しくてとても好きです。
時折行く公園も、木道があるのですが、この季節はわざと落ち葉の上をがさごそ言わせながら歩いてしまいます♪
足下で、冬の音がします。
Commented by nonoyamasadao at 2007-12-06 11:36
To nobulinnさん
ーーーー
こんにちは。

>もう12月・・・これからが冬本番です。
ーーーー
そうなんでございますのよ。インフルエンザに気おつけて。。。
といいつつまだ、予防接種をしていないのだ。
ーーーー
>この季節はわざと落ち葉の上をがさごそ言わせながら歩いてしまいます♪
>足下で、冬の音がします。
ーーーー
さすがさすが。写真だけでなく、文章もきれい。
あやかりたいあやかりたい。で、井上靖を引っ張り出して、
サラサラと歩いていただくことにしました。
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