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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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はじめての小説

 本を読まない子供だった。勉強なんかしたこともない。こう書くと、でも成績は悪くはなかったふうだが、悪かった。草が茂った原っぱで、一人暴れていたという。ポプラ社の児童小説とか、親から買ってもらったけど、一行も読んでない。「ALWAYS 三丁目の夕日」の頃は、8歳だった。だから、少年サンデーや少年マガジンはもうすこし、あとかもしれない。漫画はたくさん読んだ。漫画の前に、父に手を引かれて、東映時代劇はよく観た。チャンバラは楽しかった。父親が大川橋蔵がヒイキだったから、新吾十番勝負や若さま侍捕物帳は全部観てる。だから松田定次は黒澤より、先に憶えた監督である。

 そんな流れだから、正統的な本の読み方をしていない。最初に読んだ本はたぶん、源氏鶏太か石坂洋次郎だと思う。源氏鶏太が先ではないかな。NHKの週一の連ドラで「東京丸の内」という番組があって、OLの青春ドラマを母親が見ていた関係からだと思う。青春群像ドラマだが、順列組み合わせのように、カップルができていって、必ずはみ出てしまう人が一人はいる。これが源氏作品の持ち味で、リアリティーとペーソスがあった。金ツマの原点だ。
 石坂洋次郎は日活の「あいつと私」を観てからのことだと思う。芦川いづみの雨のキスシーンを観て、性に目覚めた。だから源氏鶏太の「三等重役」や石坂文学なら「石中先生行状記」「若い人」のような代表作は後回しで、物語展開があって、都会的な青春小説ばかりを読んでいた。恋愛と性ですね。もちろん、短篇は読んでいない。ストーリーだけの興味で読むから、小説の味わいなんてわかっていない。でも今思うと、みんな都会的な小説で、そこそこユーモアがあって、シチュエーション・コメディのつくりになっている。そこがツボだったみたいだ。

 ふつうなら武者小路実篤とかにゆくのだろうが、文盲のまんま、いきなり物語性のある新聞小説を読んだので、しばらく迷走を続けた。読書傾向からすれば、矛盾はしないけど、作品水準は退行したと思う。秋元書房の赤松光夫のジュニア小説はよく読んだ。後になって、秋元文庫になったのではないかな。これもユーモアがあって、軽くて、思春期の物語でけっこう面白かった。全部、読んだと思う。後の赤松ポルノは読んでいない。
 もう一つの流れは春陽文庫で、中野実とか、軽快で風俗性に富んでいてよかった。けっこう、マイナーな艶っぽい作家も文庫に収められていた。明朗エロ小説も堪能した。

 中学三年の受験の頃になると、井上靖、丹羽文雄、そして松本清張など中間小説を授業中に読んでいた。清張は亡くなる頃の作品も含めて、ほとんど読んだのではないかな。もちろん、短篇も含めてだ。彼の場合、初期の短篇が素晴らしい。

 高校になって、ラディケ、プルースト、マルロー、ワイルドとか読んだ。後のギュンター・グラスやマンディアルグもそうだが、にわか背伸び路線である。だが、児童文学の全部といっていいくらいが欠落している。アンデルセン童話、ロビンソン・クルーソー、モンテ・クリスト伯も読んでいない。それなのに、スコット・フィッツジェラルドやバッド・シュルバーグの文体がいいとか、ジェイン・オースティンやフィルポッツの田園描写は凄いとか、シッタカだよなあ。でもたぶん、この性格は直らないだろう。
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by nonoyamasadao | 2007-07-06 07:21 | 雑文 | Comments(0)
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