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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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学園祭の季節

 遠い昔のこと。あれは、中央線に乗って、信濃町を過ぎたあたりのことだったと思う。
電車がガタンと揺れたとき、シネ研にいた下級生の女子が、ボクは近寄りがたいと言った。
まるで、鉄条網でまわりを仕切って、女子には、寄るな、さわるな、シッシッと取りつく島もないといったふうだと言った。
そのまんまの表現ではないけれど、そんなことだったと思う。

 ああ、見透かされているなと思う。
ボクにとって、女性は、小学校時代の男子、女子のママで時間が止まっていた。
だから、女子とは何者か。
どんな生き物で、どんなことを考え、どんなことを話すのかなど、皆目見当がつかず、雲をつかむようなことだった。
野坂昭如さんだったと思う。
自宅の庭の物干しに、姉でも妹でもよいから、彼女らの洗濯ものでも翻っていたら、この心細い感覚は、随分と薄まったと思う。

 だから、長田弘さんのあるフレーズを、別なシチュエーションだが当てはめると、「話すこともなかった女子(正しくは人)とだって、語らうことができると知ったのは、死んでからだった」。
というような心境が、ピッタリだった。
これが緩和されたのは、三十路をだいぶ過ぎてからではないか。
 
 まあ、非モテを認めまいと、ハードボイルドに生きることを強調すると、逆に非モテのコンプレックスが異性には際立って見えてくるのだろう。
そのような屈折は、まあ、年令からくる感性の鈍化により、ことごとく消えてなくなり、今や、おばさんチックですらある。

 屈折時代の名残で、今でも残っているのは、群れるのが大嫌いなことかもしれない。
たとえば、立食パーティーなどで、見ず知らずの赤の他人と、さも楽しそうに談笑することなど、ぜったいに考えられない。
若い時は、どんなに憧れていた異性から一緒に来てと懇願されたって、家族やカップルや女子達でひしめくデパートの雑踏はめまいをもよおすので、行ったことはない。

 だから、学生が群れる学園祭は、今も、大っ嫌いだ。
大学時代の学園祭の時は、ただの一度もキャンパスには足を踏み入れず、高田牧舎のあたりから、たまに、イチョウ並木の通路の光景をチラ見する程度だった。
遠くから、さんざめきが風に乗って、聞こえるくらいで、ちょうどいい。

 昨日も、さんざめきを背にして、大きな緑のかたまりの金木犀の香りが漂う、並木のイチョウが色づく帰りの道すがら、今年の金木犀は香りが淡いなと思う。金木犀は、空気のきれいな場所で、よく花をつけるという。
そっか、道を隔てた先が空き地だったのが、大きなショッピング・モールになり、車の出入りが頻繁になったからかなとも思う。

 夕暮れが近い空気を、紅葉が秋の色に染め、はるか遠くの山にかかった陽がうるんで揺れる。
な~んか、人生を感じてしまう。冬の人生の色か。

 すこし風が吹いて、ケヤキ並木の梢がこちらも少しだけ傾く。舗道には、ケヤキの朽葉が散らばっている。
 枯葉は、凋落した葉である。いくら、うつくしい葉でも、いのち尽きた葉は、まだ、好きにはなれない。

↓本当は、落葉の喫茶店がよいけれど、本物がないので、次に好きなコレを。





by nonoyamasadao | 2016-11-06 10:55 | 雑文 | Comments(1)
Commented by nonoyamasadao at 2016-11-07 21:42
To まめ蔵さん
>私、群れるのは好きじゃないのだけど、赤の他人と話すことは(人にも寄りますが)大好きなの。よく道を尋ねられたりもします。
----
今晩は。
それって、長所でしょう。媚びたりはしないけど、適度に社交性があって、親しみやすいってことですよね。
さらに、そ~ゆ~のが好きだってんだから、とっても得な性格だと思うなあ。
ボクのは、偏屈っていうヤツです。ひねくれてないころだって、人見知りだったみたい。
行動は野獣系で、気持ちはいつも孤独だった。何が原因だったのかは、今もって不明。この性格で、いろいろと損したけど、今は、それもありか。まっ、いっか。。。。と諦めてます。。
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