いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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いままでで一番通った店は、居酒屋だと思う。これは紛れがない。
それが一ヶ月に十日の飲酒。辛か~。 休肝日の過ごし方ってむつかしい。それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。う~ん、こちらは実感だなぁ。
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贅沢な時間

 夕の5時過ぎ、そろそろ陽射しも弱くなったかなぁ...というころ、でも陽射しは依然強くて、十分暑い。
陽だまりの街中をすこし外れた、灯をともした江戸前のソバ屋に行く。
一番乗りだった。
そんなとき、いつだって、テリー・レノックスの有名なフレーズを思い出す。

ぼくは店をあけたばかりのバーが好きなんだ。
店の中の空気がまだきれいで、冷たくて、何もかもぴかぴかに光っている。
静かなバーでの最初の静かな一杯―こんなすばらしいものはないぜ。。。。だったかな。

 海外とお店は違うけれど、バーをソバ屋に読み換えれば、まさにそんな感じがする。
揚げソバで、よ~く冷えた瓶ビールを飲み、板ワサで佐賀の酒の東長を冷やで飲む。
セイロを食し、ソバ湯を注いだつけ汁で、邪道かもしれないが、残りの冷や酒を飲む。
そんな小粋でシックなひと時、遠い昔のヒマと時間だけがあって、それを持て余して、退屈で困っていたころを、いつだって思い出す。
ホントは、もうあんな贅沢な時間はもう二度と過ごせないし、戻っても来ない。

 40数年前の夏の昼下りは、亡くなられたクラブの先輩Mさんと早稲田道りの馬場下のソバ屋に、毎日行った。
今はあの辺りは、何もかも全ては消えてしまったけれど、ソバ屋だけはまだある。
カツ丼どころか、木の葉丼をたのむ余裕などなく、いつだって、モリを食した。
格別に美味しいとも思わなかったけれど、2時近くはすいていて、なんだかとても落ち着く。
今だったら、昼酒も頂いて、まったりとしたことでしょうね。
ソバ湯はその時に、お店のオバサンから習った。

 さて、今年の夏は、すこしも夕方らしくならないが、江戸前のソバ屋を出て、散歩をする。
ちょっと酔った状態で、近くのホテルのパン屋さんで、クリームパン、小倉アンパン、カボチャロ―フ、五穀豊穣食パンなど買う。
おいおい、買い過ぎだよ。
でも、まっ、いっか。
ホテルから出ても、まだまだ明るい。
けれど今日も一日が、終わって行くなぁ...としんみり思う。

 歩いて帰る間に、ようやく夕方らしくなって、居酒屋の提灯が灯り、流れてくる匂いが、おいで~おいで~をする。けれど、じっと堪える。
そうか。
都会にいた頃は、とっぷり暮れてから外で飲み、はしごをして、街灯だけがともる暗い夜道を深酒して帰宅したものだ。

 いまだ明るいうちに、つややかな野菜が並んだ、こじんまりしたスーパーで、果物の晩柑とか、いかなごのくぎ煮などの惣菜を仕込む。
日々の暮らしは、酔ってうやむやにしていると、時間の区切りがなく、一日の実感がないまま過ぎていく。
仕事は一生懸命やったけれど、日々の暮らしのいつくしみ方など、考えたこともなかった。

 年令もあるのだろうが、ひょっとしたら、理想的な老後に、少しは近づいたのかもしれない。
痛いような陽射しが淡淡しくなって、サクッと飲んで、夕空の街をふらふらと歩くのも悪くないかも…な~んて思う。

 40数年前のソバ屋では、物質的には何もなかった。
けれど、淡く心がざわざわする時間が流れた。
そんな贅沢な時代が、ほんの一瞬、蘇った。




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by nonoyamasadao | 2013-07-28 12:36 | 雑文 | Comments(0)
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