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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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ハンバーグ弁当

 怪我で入院している知人の病院の待合室から、桜の大木が見下ろせる。
樹冠が大きくひろがり、まっ白い花が繚乱と咲く。
桜を真上から見下ろしたのは、初めてのような気がする。
まっ白といえば、短編の名手フレドリック・ブラウンに、『まっ白な嘘』という短編集があったなぁと思い出す。

 コンビニに寄り、ハンバーグ弁当など眺めていると、バカップルの会話が聞こえる。
ネッ、見て見て、このハンバーグ、うすーい。
まるで、キミの胸みたい、ヒドーイ。。。みたいな話だ。
内容がまるでないなぁって思う。
でも生涯を通じて、ただの一度も、このような会話をしたことがないのも、なんだかなぁ。
我ながら不憫に思う。
ハンバーグ弁当はチキンバーグだったので、買わなかった。

 通りの反対側を羽織はかまの女性が、とぼとぼという感じで歩く。
卒業式だったのか。
まるで尾羽うち枯らした浪人のように歩く。
なんか事情でもあるのだろう。

 コンビニ弁当よりも、いきつけの居酒屋でたらの芽の天ぷらかなんかで、イッパイと思う。
が、一人で居酒屋には今もって、行く気がしない。

 むかしむかしのこと、ガールフレンドとパブによく飲みに行った。
異性と飲むと、食欲がまるでなくなる。
酒ばかり飲むことになる。
お昼なら、たくさん食うのに、不思議だった。
何年かして、あるいは、十数年たって、再会するたびに、ちゃんとたべてる?とよく聞かれた。
それって、母性ではなく、ボクが痩せてて、髪がボサボサで生彩がないのと、昔、食べなかったことを思い出したんだろう。

 九品寺の交差点で、信号待ちの間、さきのとぼとぼと歩いてた女性が気になって、振り返って探す。
けれど、もう遠くて見えない。
一人では飲みには行けないなぁ。。。と再び思う。
ひとりひとりに訪れるように、黄昏が降りてきた。




by nonoyamasadao | 2013-03-21 09:40 | 雑文 | Comments(0)
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