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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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上野駅の発車ベル

  あの頃は楽しかったなあ。。。ということばかりを書いている。
今さら何を祐天寺(古いですねえ)なのだが、ボクの中では、たぶん時間が止まっているのだと思うようになった。

 秋めくと、心がザワザワとしてくる。
夜の空気が、まず違う。うれしくなって、月の位置など、毎晩、寝る前に確認する。
歩く通勤途上に、よそ様の庭に紅色の萩など見つけたりすると、秋の気配が胸にじんわりと沁みる。
紫式部の実やススキなど風に揺れてると、ああ、今年もこの季節になったのだなあとしみじみ感じ入ってしまう。

 東京にいた頃、この季節が待ち遠しくて、さっそく、フグやカワハギなどの薄造りやアンコウ鍋で日本酒を飲んだ。
三笠会館で友人と待ち合わせ、並木通りにある急階段の地下にある店で、豊後の刺身など食した。
最近になって思うのだが、かんきつ系をたらして食す白身魚が、一番、好きだったような気がする。
サクッと飲む程度より、かなり多めに飲み、その後、学生時代より知っているマスター1人だけのサントリーバーでビールなど飲み、時にはピザなども食した。

 やはり、若かったのだろう。腹が減って来る。
新橋駅の近くで、そば、うどんでビールを飲んだ。
もっと若かったころは、フカひれラーメンで、ビールを飲んだ。
気がつくと11時過ぎにはなっていて、新橋の島式ホームの高架駅で、ふらふらしながら山手線を待った。
たまに知った顔に出っ食わすけれど、相手も出来上がっていて、目礼だけだった。
山手線で上野へ出て、柏か我孫子まで常磐線で行き、そこからタクシーで帰宅する。

 上野駅ではアナウンスとともに、夜汽車の発車ベルが鳴る。
これがどうにも、具合が悪い。
酔った頭に、発車ベルや踏切のシグナルの音が鳴り響く。
まして、橋本淳さんの詞などチラリとでも頭をかすめたら、どうにも北国へ行きたい衝動に駆られる。
プラタナスの葉陰の実やナナカマドの赤の色彩がドドッと押し寄せてきて、北へ行こうよ~と誘惑する。
なんど、え~い、夜汽車へ飛び乗ってしまえと思ったことか。
寸止めで済んだのは、たぶん、もう若くはなかったからだと思う。
今、思い返すと、いっそ行ってしまっていたら、面白かったかもしれないなどとすこし悔やまれる。

 あれはどういう心境だったのだろうか。
寒くなるのに、もっと寒い北国へ行くという心理は、現状逃避願望だったのか。
いや、違う。もっとロマンティックな衝動であったような気もする。

 さて今月末に青森へ行くが、飛行機の乗り継ぎで、残念だけれど、上野駅には行けない。
もっとも、当節は発車ベルではなく、発車メロディが主流だそうだ。
青森では、ナナカマドの真っ赤な紅葉や、鈴のようなプラタナスの実は楽しめるのだろうか。




by nonoyamasadao | 2012-10-06 11:23 | 雑文 | Comments(0)
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