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ゆっくりとまったりと(962)
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いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。
それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。
う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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怖かった本
深夜1時ころ、いつものように窓を開けて、夜空を見上げる。
星も月も見えない。灯りに照らされた平置駐車場に車が並ぶ。 ため息のような風が部屋に流れ込んこんできた。 萩の色といいたいが、なんだか、イチジクのような匂いがした。 手元灯で読書する季節になったのだなぁと思うが、そばには本がない。 まっ、寝るか。 ということを思ったからか、高校の頃の夢をみた。 塔のある建物の二階の端に図書館があった。 古い、かなり傷んだ全集の中の江戸川乱歩の『孤島の鬼』を、夢の中で読んでいる。 詳しくは書かないが、これってアリと思うくらい、タブーっぽい内容だった。 ドヨーンと重い気分になり、何よりも怖い。 窓ガラスから秋のオレンジ色の陽が射し込む大きなテーブルで、本を読み、怖くなって、思わず後ろを振り返った。 がらんとして、ほとんど人はいない。 夕暮れの中、高校のアプローチの長い道を帰る。 左にグランドがあり、右にはテニスコートがあった。 夕空の色が染まると、樹木の色も濃さを増していくようだ。 お前には不意に明日が見える。。。ことなどなかった。 恋する未来があるわけでもない。 微かな憂鬱をともなった、黄昏どき特有の淡く物悲しい気分でゆっくりと歩いた。 あの頃のもの悲しい気分や空気感は、いったい、どこから来たのだろう。 今や、とうに喪失した感覚である。 なんだか得した気分であるから、まっ、いっか。
by nonoyamasadao
| 2012-09-21 10:13
| 雑文
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