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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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男の気骨

 休日の昼下がり、いつもの大学の構内を歩く。
イチョウの葉が駐車場に停めてある車の屋根に、いっぱい降り積もる。
イチョウ並木の黄葉が、今が見ごろである。
これから、初冬に向かうのだから、例年よりすこし早い。
並木の横の案内所の守衛さんがこちらを見ているが、なにもいわない。
思わず、挨拶しそうになる。けれど、こちらは部外者なのだった。

 イチョウ並木は参道に似て、入ってくる人は奥の社寺に向かうのに似た気分だという説がある。
母胎回帰願望に似ているのかもしれない。
ボクはイチョウ並木を通り抜けて、表通りに出るのが好きである。
してみると、脱出願望が強いのかもしれない。
考えてみれば、子供の頃に整理箪笥に閉じこめられて、怖い思いをした。
閉所恐怖症である。
午後の陽ざしの中、イチョウ並木から黄色い葉が散る。
音が聞こえたような気がする。
ハラハラとは違った音だ。
葉ずれの音か。

 表のケヤキ並木の通りにでると、歩道に枯葉がたくさん散らばる。
乾燥した葉だ。
東南アジア系の少女が写真を撮ってくれという。
ファインダーからのぞくと、きりっとした顔で、なかなかの美形である。
ケヤキの紅葉が背景の写真を撮る。
うつくしい日本語でお礼をいわれた。
ああ、これが『ジェニーの肖像』のようであったら・・・などと不届きにも思う。

 あと一ヶ月ちょっとで、一年が過ぎていく。
時間に追われていたので、一年が長かったようにも感じる。
日々の暮らしのよしなしごとに追われていると、時間は速く思えそうだが、そうではなかった。
あ、還暦を過ぎてから、膝下に寒さを感じるようになった。
男の冷え性か。
でも、ボクはステテコもモモヒキもはかない。
 それが男の気骨に相通じる気がする。 




by nonoyamasadao | 2010-11-23 09:50 | 雑文 | Comments(0)
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