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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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橋本淳さんの詞

 練馬区にある高校に通っていたころに、GSブームがやって来た。
GSとはガス・ステーションでなく、グループ・サウンドのことである。
GSの1番手の人気バンドのタイガースはステージではストーンズをやっていたけど、それが、結構上手だった。
けれど、ここに書くのはJ-POPのほうだ。橋本淳氏の作詞がとても好きである。
当時は「通俗」で、「意味不明」で、「外来語多用」だと思った。
たくさん売れたのは、筒美京平氏やすぎやまこういち氏の曲の力だと思った。
だが同時代の他の詞は総じて古くなり、物語ふうに書いた詞など、とても聞けたものではない。
なぜだろう。

 「通俗」と書いた。たとえば、
♪胸にのこるローマの雨
というような書き出しなら、誰でも書けそうだ。ザ・ピーナッツの曲である。
「野バラ」、「小舟」、「野菊」のような言葉の濫用が、とても気になった。
多用はボキャ貧だと思った。
たとえばこうだ。
♪流れるような バラの香り
♪バラの香りが 苦しくて
というふうだ。
前者は『銀河のロマンス』で、後者は『ブルーシャトー』である。
 「意味不明」とは、
♪シーサイド・バウンド ゴー・バウンド
って、どういう意味なんだろう。。。。って、考え込んでしまった。
「外来語多用」なら、
♪オープリーズ
♪シルヴィー・マイ・ラブ
などである。
前者は『君だけに愛を』で、後者は『銀河のロマンス』だが、なんでどうぞ(お願い)が横文字なのか?、なんでシルヴィーという名前なのか??甚だ、疑問だった。
つまり、はっきりと書けば内容がない詞である。偏差値低めともいえなくもない。
そうなのだが、どこかが違う。

 たとえばー
♪銀河にうかべた白い小舟 あなたと訪ねた夢のふるさと
♪青いしずくは月の涙 恋するぼくらのため息にゆれる

♪長い髪の少女 孤独な瞳  うしろ姿悲し 恋の終り
♪長い坂道の落葉の丘に やさしいあの人は住んでいるのです
♪風にまかれた私の髪に 野バラの甘いかおりがせつない
♪亜麻色の長い髪を風がやさしく包む 乙女は羽根のように丘を下る 彼のもとへ  

 そのうちに、やっと気づく。
そうだ、この詞には一瞬の絵がある。絵葉書のようなステレオタイプ風な描写なのに、刹那を切り取った詞だ。
わざとらしい意味づけする内容がないのが、いい。
これが確信にいたるのは、『涙色の恋』である。
♪白い車のあの人が 遠くの町へ
これだけだが、白い車がボクには、マザマザと浮かんだ。
 
  彼のお父上の与田準一の『小鳥の歌』から引用しよう。
♪小鳥は とっても うたがすき
♪ピピピピピ チチチチチ ピチクリピイ
ははあ、これって、時を旅するDNAがきっと運んできたのだ。
 拙文では、たぶん伝達できないでしょう。
だが、橋本淳氏の詞に音がつくと、どうしようもなく北国へ行ってみたくなる。
 ↓は、橋本淳作詞、筒美京平作曲の傑作だが、本当はミコちゃんで聴きたいのだが・・・。




by nonoyamasadao | 2010-09-21 20:21 | 雑文 | Comments(0)
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