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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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青が散る

  『青が散る』は本屋の平積み台で手にした。ハードカバーで大部だったが、リアルタイムで読んだ。
青春群像小説の傑作だと、当時のミステリ好きの友人達に宣伝した記憶がある。
宮本輝は『蛍川』くらいは読んでいたが、それほど大好きな作家でもなかった。
当時だと、丸山健二とかが好きだった。
『青が散る』はドラマにもなったが、どうもキャスティングのイメージが違うような気がして、それっきりになっている。
見ておけばよかったなと、今になって思う。

 『青が散る』の本は手元になく、記憶もかなり頼りなくなっているが、ヒロインの二人は、わりとよく記憶している。
小説の真のヒロインは佐野夏子だろう。
ひまわりのように目立つ、美人で華のある大学生だ。少しわがままなところのある、可愛いお嬢さんといった風ではなかったか。
ボクが心惹かれたのは、星野祐子という、もう一人の地味なヒロインである。
うろ覚えの記憶では、すこしハンディがあり、テニス部のマネージャだった。
聡明で、小柄で、すこしさみしげだが、芯の強さをうちに秘めた、ボクにとってあこがれの女性像だった。

 もっとも、思い込みが激しいから、とてつもない勘違いをしているかもしれない。

 星野祐子の描き方は、せつない部分がずっと隠されていて、ほのかにそうであるとよいなぁ。。。と思いつつ読み込んでゆくと、ラスト近くでその期待が大きく膨らんだ。
これって、宮本輝自身もこうした展開を考えていなくて、とっさの衝動で、その成り行きになったのでは・・・と思うくらいだ。
もちろん、緻密に構成された、考え抜かれたストーリーテリングであり、だからこそクライマックスがグッとくるのである。
女は怖いなぁ。。。でも、星野祐子なら、ぜんぜんノープロブレムだなぁ。。。と思った。
フォークソングの挿話など冗長にも感じたが、時代のリアリズムを考えると、そうなるのだろう。

 フレッシュでちょっぴり酸っぱいレモンを齧ったような爽やかさを基調として、はかなく、ほろ苦い青春が活写されていた。
赤や黄色やさまざまな色の花火が煌めくような瞬間が浮かび上がっては、花火のしずくが読み手めがけて降って来るような気になった。

 ドラマは見なかったが、主題歌の♪港の引き込み線を渡る時~というフレーズには、イマジナリー・ランドスケープがある。
ボクとは、あまり相性がよくない作詞家だが、松本隆の秀作だと思う。




by nonoyamasadao | 2009-06-24 13:47 | 雑文 | Comments(4)
Commented by 藍色 at 2010-06-18 10:41 x
こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
Commented by nonoyamasadao at 2010-06-18 13:09
To 藍色さん
>こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
-------
書き込んでいただき、スミマセン。
ボクの方はかれこれ、30年昔のことですからね。
宮本輝の傑作だと、思います。
状況設定がワタクシの青春の頃と、そんなに変わっていません。
Commented by 閑居 at 2010-06-19 14:31 x
まだかまだかと思いながら、梅雨になると、また憂鬱になる。梅雨というのは、こんなものですね。
今年は、こちらは例年と比べ温度が低く、梅雨となりやっと蒸し暑くなり、夏が近づいてきたかな~。もしかしたら、冷夏かも・・・。
Commented by nonoyamasadao at 2010-06-19 16:49
To 閑居さん
>まだかまだかと思いながら、梅雨になると、また憂鬱になる。梅雨というのは、こんなものですね。
---------
おこんにちは。世間ではワールドカップ一色なのに、これから美味しいものでも食べにでようか・・・な~んて考えています。
こっちは6月になってから、田植えなので、雨が降らないと困ります。

>今年は、こちらは例年と比べ温度が低く、梅雨となりやっと蒸し暑くなり、夏が近づいてきたかな~。もしかしたら、冷夏かも・・・。
------
予報では冷夏・・・って言ってますね。でも当地は少し前まで、暑かったですよ。はやくもバテた。
暑いの、苦手なのよね~。今年は以前の会社の同僚がみな、いったんは定年ですね。時間の矢は速いのなんのって。若い気持ちでありたいですな。
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