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いつでもどこでも映画と読書、あとなんだろう
by ののちゃん
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 いままででの人生で、一番通った店は居酒屋だと思う。たぶん、これは間違えないと思う。それが今や、1ヶ月に10日の飲酒。辛いよ~。休肝日の過ごし方ってむつかしい。 それで学生時分に戻って、いつでもどこでも映画と読書に明け暮れようと思う。大好きな川上弘美さんは、読書三昧の毎日を、なんだか彩りに欠ける人生ではありますと謙遜して書いていた。 う~む、ボクの方は、こりゃ実感だなぁ。
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バーカと言われるかも

  マジメに書くと,どえりゃーことになるので、適当に書く。
『金髪の草原』を観た。
池脇千鶴さんは、今までに観た『ジョゼと虎と魚たち』や『ストロベリーショートケイクス』よりも、本品が一番好きだ。

 今から五十年も前の朝ごはんを思い出した。
あのぬか漬けはうまそうだった。

 大島弓子さんのマンガは、リアルタイムで読んでいた。といっても、『綿の国星』のあたりまでだ。
少し違和感を感じるようになって、読まなくなった。後になって、白泉社文庫でまとめて読んだ。また、はまった。

 大島さんファンの女性には、元気のよい人が多い。最近のことでしょうか?。
男なんかに大島マンガはわかるわけないジャン、バーカ。。。みたいな記事を読んだ。
犬童監督など、わかった気でいるけど、実はナーンも解っていないと言う。
そこまで書かれると、何か書くとなるとさすがにひるむなあ。

 『綿の国星』のアニメは、正直、ゼンゼン面白くなかった。
『金髪の草原』を観ると、やっぱ、大島マンガの映画化はムリなのかもしれないなぁ。

 コマ割りの妙まで考えて、犬童監督は工夫しているようだ。
けれど、細かく、チマチマしたコマ割りだったり、縦に割ったり、横に切ったり、字が大きくなったりするリズムは映画ではムリだ。

 大島弓子さんの流体的思考は、まことにビミューである。
日常から内部世界に入り、複雑に綾なす心理小説のようになる。

 心理や意識が揺らぎ、揺らぎがさざなみになり、やがて過剰な感情の迸りとなって乱流になる。
闇が広がり、深い疎外感が押し寄せて来る。

 けれど、どの作品でも深い絶望を感じたことはない。
白い綿屑なのか、何ものなのか定かではないものが空中を舞い、やわらかなホヨホヨ感にゆっくり寄り掛かっていると、なんだかやすらかになる。

 『金髪の草原』は鏡の中の鏡のように、夢の中のまた夢のような二重構造になっている。
迷路のようなところでの老いの進行が描かれるが、内面的にとことん切り詰めるところまでにはならない。寸止めである。だから余韻が残る。

 総体としては、内部世界から抜け出して、外にでたような爽快感がある。
でも、この感覚や地の文のポエムはヤッパ、映画では描けませんね~。

 初期作品集を採録した『ほうせんか・ぱん』(白泉社文庫、2001年)のあとがきマンガを読む。
2001年は、大島さんが病気をされた後のことである。

 お引越しの様子が描かれている。
24年分のガラクタを仕分けし、ネコをキャリーケースに入れて、小さな一軒屋と一坪ほどのささやかな庭つきへのお引越しである。

 大島さんは、転居後五ヶ月は慣れない家で落ち着かない日々を過ごす。そして、ストレスを心配したネコたちは、ずーっと住んでいた家であるかのように、アッサリ順応したと言う。

 『グーグーだって猫である』で映った井の頭公園の見える、あのマンションからのお引越しなのだろうか。


by nonoyamasadao | 2009-05-17 13:49 | 花の24年組 | Comments(2)
Commented by びっけ at 2009-05-18 00:15 x
こんにちは。
私もアニメ『綿の国星』は、ガックリでした。(^^;
唯一、『鳥は鳥に』という曲だけ好きです。

『金髪の草原』の池脇千鶴や伊勢谷友介は、いい感じかなぁと思ったのですが、私も、漫画を読んだ時に感じたカタルシスは得られなかったです。

『毎日が夏休み』は、主役の子はともかく(^^; 風吹ジュンと佐野史郎が良かったので好きな映画です。
大島弓子作品の映画化で観ていないのは『四月怪談』ですが、これはどうなんでしょうね?
>白い綿屑なのか、何ものなのか定かではないものが空中を舞い、
>やわらかなホヨホヨ感にゆっくり寄り掛かっていると、
>なんだかやすらかになる。
あぁ、まさにそんな感じ!!
この文章に共感です!
Commented by nonoyamasadao at 2009-05-18 12:44
To びっけさん
> 『金髪の草原』の池脇千鶴や伊勢谷友介は、いい感じかなぁと思ったのですが、私も、漫画を読んだ時に感じたカタルシスは得られなかったです。
-------
主役二人も監督も、なかなか立派でした。他の人だったら、大変なことになっていたかも・・・。

>『毎日が夏休み』は、主役の子はともかく(^^; 風吹ジュンと佐野史郎が良かったので好きな映画です。
大島弓子作品の映画化で観ていないのは『四月怪談』ですが、これはどうなんでしょうね?
-------
『毎日が夏休み』は観ていて、DVDも持っているのですが、どうもイマイチ記憶が希薄です。風吹ジュンさんは最近、とても素敵に思うようになったので、もう一度、観てみますね。
『四月怪談』はワタクシも観ていないのですよー。ダメモトで、期待したいです。。。って、ケッタイな書き方ですが、そんな感じですね。(笑)

>あぁ、まさにそんな感じ!!
この文章に共感です!
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